パパと呼んで…。 vol.051 「もう~~知らない。」
麻衣子、
「もう~~知らない。」
「えっ…。あっ…。…って…ことは…、お姉ちゃん…???…もしかして…???」
麻衣子の顔を覗き込むように、麻美。
「な…、なによ、麻美。あんたまで…。」
「…って言うか…、その…リアクション…。」
「ニシシ…。麻美、だって…大好きな角奏チーフからも言われたんだから、そりゃ、意識…しちゃうわよね~~。…ただ、チーフは…その、彼…見た事は…ないんだけど…。」
ニタニタしながら知寿子。
「ふん。中々優しそうな感じの人~。一回見ただけでも、それは感じた~。」
捷子。
麻美、
「ふ~ん。そう…なんだ~。」
「ん…。確かに、それは言えるか…。どうなんだろうね、木本君。その…モッちゃん…???神戸から、こっち来て。多分…、フリ~だとは…???」
悠馬。
「…って、言うか、私だけ。知らな~い。んもう~~。」
悔しがる麻美。
その麻美の声が大きかった。いきなり泣き出す絢。
「はは、絢~。びっくりしたか~かかか。」
ベビーベッドから絢を持ち上げ麻衣子。
「あ~ん。ごめ~ん、声大きかったね~絢~。」
箸を持った両手を合わせて麻衣子が抱いている絢に謝る麻美。
絢を抱き抱えながら、
「ほ~ら、絢~。パパ…見てるよ~。」
後ろに振り向いて、絢の顔を高志の写真に向ける麻衣子。
「でも…モッちゃん…。子持ち…。に…。」
悠馬。
おかずを食べながら知寿子、
「うん。」
捷子、
「ふ~ん。そこ…。」
麻美、
「お姉ぇ…ちゃん。」
「や~るね~母さん。すげえやこの料理。」
何とか夕食に間に合った浩一。
「凄いでしょ、私も手伝っちゃった。へへ。」
にこにこ顔の柚。
「母さんの誕生日もそうだけど…。まっ、浩の東京赴任。まっ、昇格祝いでもあるし…。それにまた柚と一緒に生活。3つ合わせてだからね~。」
小枝子。
「だ~ね。まずは母さん、誕生日おめでと。いっただっきま~す。」
そして…、
「ん~~。うめ~~。」
小枝子、
「ふふ…。」
「あっ、お兄ちゃん、これ…、これ…私作った。」
「ん…???柚の~。へぇ~~。」
「…で、どうなの、仕事の方は…浩…???」
「わっ。いけるじゃん、ん~んまい。柚~。」
柚のペスカトーレを食べながら、
「…ん…仕事…???んふふふ…。」




