パパと呼んで…。 vol.050 麻衣子、今度は身体も絢に向けて…。
チラリと自分の後ろのベビーベッドの絢に顔を向ける麻衣子。
知寿子は一瞬、向かいの捷子の顔を見て、そのまま目を上に向けて…。
麻美、小さな声で、
「なに…???」
悠馬、
「どう…いう…???」
知寿子、
「実は~~。」
悠馬、麻美、
「うん。」
「あ…の…ね~~。」
悠馬、麻美、
「何…???」
麻衣子、今度は身体も絢に向けて、
「絢~~。」
知寿子、
「木本…浩一。彼。モッちゃん…。」
悠馬、口を尖らせて、
「ふん…、彼が…???」
「マコの旦那さんにしちゃお~~。な~んてね。」
そう言った途端に、知寿子、にんまりとして。
麻衣子はビクン。
悠馬と麻美、
「え―――――っ!!!!」
いきなり悠馬と麻美、全く焦点が合わなくなり、悠馬、
「あっ…、あっ…。あ~~~。」
麻美、
「……。あっ。えっ。はい…???…いや…。え~~~。」
口をへの字に、目を真ん丸く、顔を前に押し出す。
麻衣子、
「さっ、食~べよっ。」
身体の位置を戻して、おかずを一口、
「んふ…。お~いし。」
悠馬と麻美。
「マコの…。」
「お姉ちゃんの…。」
ふたり一緒に、
「旦那さんに~~~。」
知寿子、
「ニシッ。」
っと、箸を持った右手を鼻の下に持っていく知寿子。
「ふん。そいう事~~。」
捷子。
「いや…。そいう事~って…、捷子~???」
麻美。
「あっ。お星さん。」
星形の人参をスプーンで掬って寿。
「寿~。美味しいだろう~。」
悠馬。
「うん。」
そんな寿を見ながら悠馬、
「くくく…。かかか…。」
「…ん…???」
捷子。
「どうした悠馬…???」
「ん~~。良いんじゃな~い。」
寿を見ながら悠馬。
「やた。やたやたやた、パパ~。」
そう言いながら悠馬に拍手する知寿子。
それと同時に、
「はぁ~あ…???」
麻衣子と麻美。
「ニッ。悠馬もチーフと一緒の意見~。」
捷子。
悠馬、
「へっ…。そうなの…???角さんも…。」
「うん。マコの事、彼が好きになってくれたら、良いんじゃな~い。って…。」
「ふ~ん。そっか。…で、マコはどうなの…???」
その悠馬の声に、少し赤ら顔になって麻衣子、
「ちょっ…、ちょっと…、…って…。もう~。みんなで勝手な事ばっかり~。あのね~。」
と、絢に顔を向け、そして麻美に顔を向け。
麻美、
「お…、お姉ぇ…ちゃん…???」




