パパと呼んで…。 vol.047 「なんか…怒ってる…???」
午後からは、何とも気が乗らない麻衣子。そんな麻衣子に、
「ごめんね、マコ。でも…、この前からちょっと、気になっててさ。」
知寿子。
麻衣子、
「そんな事…言ったって…。私…。」
しょげながら。
「わ~かってる~。絢と言う可愛い娘がいるって。私もそれは…考えた。でも…、モッちゃん、良い人だよ。」
麻衣子、
「……。」
「ねぇねぇ、重ちゃん。」
身体を右寄りにして、隣の室井重也に小さな声で咲、
「つかさん。外から帰ってきて、主任と全く話し交わさないけど…。何かあった…???」
「へっ…???いや…。そんな事はないって…。考え過ぎじゃないの…???咲の…。」
「そう…かな~???」
典、チラリと浩一の顔を見て、頭の中で…、
「…なんであんとき、竹橋の名前、出てくるかな~。」
パソコンの画面に集中している浩一。
「主任、こんな感じで良いですか~???」
一番端の席から資料を持って浩一に渡す木村紀美子。
浩一、
「あぁ~ありがと…。はい。」
「どういたしまして。」
夕方、帰宅した敏光、背広を脱ぎながら、
「ええ。え~~???…ははは…、藍子ちゃん。そんな事言ったの、ママに。」
順子、
「うん。ハッキリと、真面目な顔で、あの奥手野郎って…。」
ちょっと考えながら敏光、
「そうか~~。だからか~。…いやね。前にこんな事があったんだ。今度は君たちの番じゃないか…。って、言ったら、分かってはいるんですけど…ね~。って、恒夫君の顔を仏頂面で見るような感じで…。」
「くく…。あの子ったら。」
「でも、あれから随分経つぞ~。…って事は、あれから…。…って言うより、最初っからかぁ~???…全く…かぁ~???おいおい…恒夫~。千葉ちゃん。あのマスクで、そりゃねぇだろ…。勿体ない…。」
その敏光の言葉に順子、
「……。」
「…ん…???ママ…???」
「…ぷっ。…な~にが…勿体ないよ~。」
「へっ…???なんか…変な事言った…俺…???」
「藍子に聞かれたら、ぶっ飛ばされるよ~。」
「はい…???なんで…???」
「んもう~。これだから男は…。」
「だって…。ウチの銀行で…、しかも独身であれだけの…。」
背広をハンガーに掛けて順子クローゼットの中に、
「はいはい。分かりました~。藍子に言っときます~。綺麗だって。」
「なんか…怒ってる…???」
「いいえ~~。」




