パパと呼んで…。 vol.038 「これも…何かの縁…かな~。」
「そしてコチラが…。」
典。
その典の声を遮って悦、
「中々どうして…、素敵な方じゃない、つかさん。」
そう言いながら名刺を取り出し、
「イベントプロモーションgrande grace専務を任せられています、越谷悦と申します。どぞ~お見知りおきを~。ふふ。」
「これは、これは。ご丁寧に…ありがとうございます。」
浩一。
「大変だろうけど、頑張ってね~。つかさん。今度は…大丈夫かな~。」
悦。
「うん。何とか…。」
典。
「マコ~。こっちお出で。」
手招きで麻衣子を呼ぶ悦。
その声に、
「あっ、はい。」
そして麻衣子に着いて行く知寿子。
「マコ、こちらの方、木本浩一さん。チズも知ってるよね~。」
知寿子、
「はい…???」
「な~んだ~、悠ちゃんからまだ…聞いてなかったのね~。あっ…、でも、もう…半年も前だからね~。」
「はぁ…???」
「実は、もしかしたら…コチラの方、高志の後継者。…になるかも…。ねっ、つかさん。」
「あっ、そっか。広告企画室の主任って言ったら、高志の…。マコ!!!」
知寿子。
その知寿子の声でようやく、
「わぁ。そうか…。そうだ、そうだ。高志の仕事だ――――――っ!!!」
「…でも…、マコ…。ちょっと…、思い出させちゃった…???…ん…。ごめんね。」
悦。
麻衣子、
「いえいえいえ。ぜ~んぜん。」
「えっ…???何…か…???」
典。
「ん~~。実は…コチラのマコ。中川麻衣子さん。高志の…。」
悦。
「えっ!!!うそ…。もしかして…、中川主任の…奥…様…???」
典と同時に驚く浩一。
「わお。」
「なんだよね~マコ。実は…。」
悦。
「あっ、はい。」
そして典にお辞儀をして、
「中川高志が、生前、お世話になりました。ありがとうございました。」
「そっか~。そうだった~。主任の葬儀で、奥様…見てたはずだよ~。私。全く気付かなかった~。申し訳ございません~。もう~このバカチン。」
自分の頭をコツンと。
「私たちなんて、どんだけ主任にお世話になったか~。ごめんなさ~い。」
麻衣子に頭を下げて…。
麻衣子、
「いえいえ。とんでもないです。その節はありがとうございました。」
そして、
「木本さん。頑張ってください。」
丁寧に浩一にお辞儀をする麻衣子。
「これも…何かの縁…かな~。」
悦。




