パパと呼んで…。 vol.037 「綺麗~。うん。いい香り~。」
その女性の声を聞いて麻衣子、
「あ~。すみません。私たち…、関係者じゃ。…あれ…。どっかで…???」
会場のアレンジされている花々を見ながら典、
「綺麗~。うん。いい香り~。」
そんな典にイベント会社の担当者、
「あら、はい。お世話様~。宮部さん。ちょっと待ってね~。」
そう言いながら、
「専務~。宮部さ~ん、参られました~。」
その声に、
「おほほほほ~。いら~っしゃ~い。わざわざ~ありがとね~つかさん。」
イベント会社の専務、越谷悦である。
「お世話様、お疲れ様です。悦さん。」
「おぅ、つかさん、元気でやってる~。」
「はい。お蔭様で…。」
「なに、新しい人…紹介するとか…。悠ちゃんから聞いてるけど…。」
「はい。」
そして自分の隣を見ると、
「あれ…???」
少し後ろの方で、
「へぇ~~。いい感じのアレンジですね~。こりゃ、集まるわ~うん。」
会場を見回しながらの浩一。
典、手招きして、
「主任~。木本主任~。」
その声が周囲に。
花をアレンジしていた知寿子、麻衣子、
「へっ???」
麻衣子、
「チズ~、今…???」
知寿子、
「はっ…れっ…???」
立ったままで頭をあちらこちらと、
「あ―――――――っ!!!」
その知寿子の声も周囲に響いた。
「モッちゃん!!!わ~~、つかさんも…。」
典、
「えっ???わわわわ。奥さん。知寿子さん。…いたんだ。かかか…。」
「あれ…???ふたりとも…???あっ、そっか。チズとつかさん、面識あったんだった。そうだ、そうだ。」
そう言いながら両手を叩いて笑う悦。
「マコ、悠馬の会社の宮部さん。つかさん。覚えてるでしょ。」
麻衣子の肩を叩いて知寿子。
「あ~。うんうん。覚えてる。道理で、どこかで聞いた声だと思った~。お久し振りです。…で、昨日はありがとうございました。お花。」
浩一にぺこりとお辞儀をする麻衣子。
「へっ。もう知ってるの、こちらの方…、マコ…???」
悦。
麻衣子、
「はい。チズの昔馴染み。同級生だそうです。」
「昨日はどうも。」
そして悦の前に身体を戻して浩一、
「この度、Daniel広告企画室の主任として迎えられました木本浩一と申します。よろしくお願いします。」
名刺を差し出して…。
悦、
「ご丁寧に。ありがとうございます。」




