パパと呼んで…。 vol.033 「この典を…つかさって、読めるんだ…。」
「えっ。そうなの…???…って、主任っ!!!」
典。
「いや…。ごめん。いや…、あの…初めから…何て言う名前だろ…。てん???…それとも…のり…???…ごめん…、それしか…思いつかなかったから…。名前…言えなかった。…ほんとに…ごめん。」
浩一。
腕組みしながら仏頂面の典。
「いや…、でも…、この典を…つかさって、読めるんだ…。へぇ~。響き…良いですよね。ねぇ~室長。」
その声で、いきなり赤くなる典。
「…と、言う事だ、つかさん。」
悠馬。
「…で、なんで…つかさん…???」
浩一。
「か~んたん。つかささんと言うより、簡単でしょ。」
横から咲。
「それに、その方がず~っと、つかさんらしいもん。気立ては良いし、美人だし。オマケに料理…滅茶苦茶上手。いっつも何か飲み会あると、差し入れだもんね~。滅茶苦茶美味しいよ~。しかも、ユーモアたっぷり。主任…奥さんにどう~お???ニッ。」
「コ~ラ、咲。余計な事は言わない。もぅ~。」
典。
横で咲、
「イヒヒヒヒ。」
「えっ…???宮部さんって…、まだ…???」
浩一。
「目下…、恋人…募集中~。」
書類に目を通しながら悠馬。
「悪ぅ~ございましたね~。」
典。自分の席に着きながら。
咲、こちらもぐるりと他のデスクを回りながら自分の席に着いて、
「くくくく。」
「こら、咲。」
典、向かいの席の咲に。
低姿勢で浩一に咲、
「つかさんの片思いの相手…、誰だと思います~???…何と室長だったの~。」
典、口を尖らせて、
「聞こえてるっつぅ~の。」
浩一、
「う~~っそ。」
「おはよ~っす。わお。みなさん…は~っや。どしたの…、咲につかさん…。こんなに早く???」
「おはよ、竹橋。別に~。咲に頼まれてね~。」
平常心で典。
「咲に頼まれ…???…何のこっちゃ…???…って言うか、俺の苗字…たけはし。たけばしじゃないって…。何回…。…あっ、主任。おはようございます。早いっすねぇ~。」
竹橋雅人である。
「おっと~。いらっしゃいましたか~。ウチのチームリーダー。ハッシ~のお出ましですか~。」
浩一が挨拶しようとしたのを、僅かに遮るように悠馬。
「ハッシ~おはよ。」
咲。
「おぅ。いつ見ても可愛いね~咲は。」
「うん。ありがと。な~んにも出ないよ~。」
「ひでぇなぁ。そりゃ。」




