パパと呼んで…。 vol.031 「まだ…、夜泣きは…しないよね。」
すやすやと眠っているベビーベッドの中の絢。
「まだ…、夜泣きは…しないよね。」
布団の中で捷子。
「まだでしょ。まだ…生まれて2週間しか経ってないのに…。」
キョトンとしながら麻衣子。
「かかか…、それもそうだ。でもさ…、寿って、夜泣きしたって、聞いてないよね。」
「あ…。そう言えば、そうだ。聞いてない、聞いてない。…でも…。ん~~。絢は…覚悟だけは…しとかないと…。」
「だよね。マコ…、時々…泊まりに来ていい…???」
「うん。OK。私も…捷子が一緒だと、楽しいし。嬉しい。ありがとね。」
「おぅ。んじゃ、おやすみ。」
「うん。私も…絢見ながら少し、寝るよ。」
「何かあったら…、起こしてよね。私も絢…見るから。」
「うん。ありがと。」
「あら~捷子ちゃ~ん、おはよ。」
順子。
「おはようございます。おばちゃん。」
捷子。
「あは…。さては…。」
麻衣子と捷子の顔を見ながら、
「ありがとね。捷子ちゃん。泊まってくれたんだ。」
「はい。しっかりと…。」
「んふふふ~。絢~良かったね~おばちゃんから泊まってもらって~。」
と、言いながら…、捷子の顔を見て、
「あっ。ごめ~ん捷子ちゃん…。私がおばちゃんなんて言ったら、完璧に失礼だよね~。あははは。」
「…って、言いながら、笑ってるし…ママ。」
笑いながら麻衣子。
「アハ。ほんとだ。」
「じゃ…絢…、頼むね、ママ。」
「は~い。行ってらっしゃ~い。絢、ほら、行ってらっしゃいって。」
歩きながら捷子。
「あっ、そっか。もうこの時間は、麻美もおじちゃんも、いない…か…。」
「うん。ふたりとも、7時過ぎには出掛けちゃうからね~。」
電車の中で麻衣子、手帳にあれこれと目を通して、
そしてメモを取りながら…。
捷子、
「マコ…???ふ~ん。全部メモだね。」
「うん。もうとにかく初めてだから、何でもメモしないと…。愛梨珠先生からも…、無理のないように…記録も大切。って…。チズからも教えてもらったし…。」
「おぅ、おぅ…、私の傍には、人生経験者…。嬉しいね~。」
「捷子も…もしかしたら…、早いかもよ~。ははは…。」
「まぁ~、肝に銘じておきましょう~ふふ…。」




