パパと呼んで…。 vol.029 「その人…、彼女、いるのかな~???」
「何々、何よ、そのビックリニュースって…???」
麻美。捷子と麻衣子、それぞれに首を振り振り見ながら。
「ん~~。実はね~、チズがね~、高校時代の同級生とバッタリ。」
麻衣子。
「うんうん。しかも…。」
捷子。
麻美、
「しかも…???何々…???」
「しかも、その同級生、何と、悠馬と同じ会社。」
「はい…???悠馬と…???」
「…で…。」
「…で…???」
「悠馬の…部下~~。」
「はぁ~~!!!何それ…???」
「何と、その彼…。3日前にこっちに引っ越してきたばかり~~。」
「う~っそ!!!そんな人…いたの…。」
にこにこしながら捷子。
「うんうん。」
「あ~~ん。どんな人か、見たかった~。」
悔しそうに言う麻美。
「うん。…まぁ~、結構…イケメン。」
「ふ~ん。…くく…。んじゃ…、捷子。」
「んっ???」
「もしかして…、彼氏に…???」
その麻美の声に、
「はい…???私…???いやいや…、それはない。」
「どしてよ…???」
「だ~って~。あんたも知ってんでしょ。」
そう言われて麻美、
「あっ、そか…。」
「はは…。捷子はね~。彼氏より、花屋…持ちたいんだよね~。」
麻衣子。
「ザッツ、ライッ。」
「そうだった…。…とは言え、こ~んな綺麗な女に、未だに彼氏がいないのも…、不思議なもんじゃのぅ~。ねぇ~絢~。」
「おやおや…。麻美~。やたらとヨイショするじゃない…。」
「ん~。そんな…訳じゃない…けど~。」
「けど~。」
絢の顔を見ながら麻美、
「私の大事なひとりだからさ…。しあわせになってもらいたくってね~。ね~絢~。」
「麻…美…。」
そう言って、いきなり麻美の後ろに回り、
「コンニャロ。」
いきなり麻美の背中から抱き締める捷子。
「捷子、大好きだからさ。」
「おぅ。ありがと。」
薄らと目を潤ませながら捷子。
「多分、チズ、後で、アルバムでも見せて、教えてくれるよ。」
二組の布団を敷きながら麻衣子。
「だ~ね。」
捷子。
「その人…、彼女、いるのかな~???」
突然麻美。
捷子、麻衣子、顔を見合わせながら…、
「さぁ…???」
「ア~ックシュン。」
遅めの夕飯を食べながら浩一。
テレビのドラマを観ている妹の木本柚、
「どしたの…お兄ちゃん。いきなりくしゃみなんかして…。かかか…。」




