パパと呼んで…。 vol.026 「悠馬と同じじゃん…。」
その知寿子の声で、またまた驚く浩一。同じく驚いている捷子、
「なになに、どしたの…チズ…???」
と、名刺を見ている知寿子と同じく名刺を…。
「わ。わわわわ…。わ~。」
知寿子と一緒に驚く捷子。
そのふたりの顔を見ながら浩一、
「なになに…、えっ…???どしたの…???」
捷子、
「悠馬と同じじゃん…。」
浩一、
「はい…???悠馬…って…。」
その時、浩一、いきなり頭の中で…。
「もしか…して…。知寿子…ちゃん…、奥…寺…悠馬…の…。何…???」
知寿子、思わず変顔で…、
「はははは…、こういう…偶然って……。奥寺…悠馬…。ははは…、私の…旦那…。」
「わ~お!!!うそ!!!なんと!!!凄っ!!!」
「びっくり――――――っ!!!」
知寿子。
「奥寺悠馬。わお。ウチの室長――――――っ!!!」
「…ててて、てか…。なんで…???モッちゃん…。こっち…いるの…???」
「えっ、あっ、あ~~。それ…話しちゃうと…ちょっと…、長く…なっちゃうかな…。はは…。一昨日…、こっち…戻ってきた。はは…。」
その浩一の声に知寿子、
「はい~~???」
「いや…。しっかし…、木本と高校の同級生とは…、驚いたね~、チズ~。えぇ~。」
夜、テーブルでビールを飲んでいる悠馬。
「私もビックリ。名刺見たら、パパと同じなんだもん。ドッキリだよ~。確か、高校2年の時に、お父さんの仕事の都合で…、どごだっけ…???」
フライパンを使いながら知寿子。
「神戸…???向こうにウチの支社があるから…。」
「ん~~。引っ越したんだよね~。それからは全く…。」
「…って、事は、高校卒業して神戸の大学に入って、卒業後にウチにそのまま入社したって事か…。それから数年経ってこっちに大抜擢。古巣に戻ってきた。…いや…、まぁ…もともと東京出身だから…。」
「最初、全~然、分かんなかった。…でも…、な~んか…ピ~ンと来て…。」
「感じちゃったってか…。」
にこやかに笑いながら悠馬。
「うんうん。なんか…、昔の大人しいモッちゃんとは全く…別人。」
「モッちゃん…???…あぁ~、木本だから…。」
「男子の間でそう呼ばれてたから、女子も同じくね~。あんまり目立たなかったけど、でも…漫画描かせたら物凄かった。」
「上手くってか。」
「うんうん。…へぇ~。東京に戻ってたんだ~。」
「うん。新しい戦力になる。」




