パパと呼んで…。 vol.019 「絢(あや)にする。」
「ふふ…、チズちゃん、経験者は語るってやつね~。」
順子。
そんな順子の顔を見て知寿子、舌を出して、
「へへ…。」
そのまま傍にいたい麻美と知寿子ではあったが…、知寿子。
「また夕方…来るよ。お店…戻らなきゃ、捷子…待ってるし…。」
「あっ、私もだ。」
麻美。
「うん。ふたりとも、行ってらっしゃい。チズちゃん、ありがとね。」
順子。
「じゃ。マコ…。行くね。」
「うん。ありがと。みんなによろしく。」
看護師に案内されて、
「おほほ~。いたね~マコ~。おっ、みなさん、お揃いで…。」
病室に入ってきて開口一番の敏光。
「私も…、来ちゃいました~。」
と、敏光の後ろから入ってきた藍子。
「あは。藍子姉ちゃん。」
麻衣子に麻美。
「みんな…、いたのね~。」
知寿子と捷子、そして悠馬を見ながら…。
そしてそれぞれが、
「こんにちは、久し振りです~。」
「おやおや、寿ちゃん…。こんにちは。」
寿の頭を撫でながらの藍子。
寿、
「こんにちは。」
「どれどれ~。おほほほほほ~。かっわいいね~。マコ。お手柄。」
敏光。
「うん。ありがと、パパ。…おじいちゃん。」
「おぅ。ママ。おつかれ。」
順子、
「うん。あら…、恒夫さん…、一緒じゃないの…、藍子…???」
「な~んだかね~。照れ臭いんだって。」
「はぁ~???」
変顔をしての順子。
「今更…???…逆に…見ておいた方…いいのに~。あんたたちだって…、その内…。」
「それにしても…。いやいや…。う~ん。麻衣子と麻美にそっくりだ。…いや…、それ以上か~。この顔~。ベロベロ~バァ~。おじいちゃんだぞ~。」
その瞬間、面々、
「ぷっ。」
麻衣子と、麻美、
「パパ~~。恥ずかし過ぎ~~。」
「えっ…???ええええ~~???いや…、だって…。あっ…、それより…、名前…???」
順子、
「もう…決めたらしいわよ、マコ。」
「ん~~???」
「絢にする。」
麻衣子。
「糸へんに旬と書いて、絢。中川絢。」
「へ~~。絢…かぁ~。」
「うん。良い名前。」
知寿子。
「綺麗な名前だよね。」
悠馬。
「どういう意味だっけ…、絢って…???」
捷子と麻美。
「華やかで綺麗な様って…意味。そして明るく、輝いていると言う意味。みんなの愛情をいっぱい受けた人であって欲しい。そう言う意味でね…。」
麻衣子。




