パパと呼んで…。 vol.018 「と~っても元気な赤ちゃ~ん。いいね~。」
助産師が産まれた赤ちゃんを麻衣子の下へ。
涙を流して喜ぶ麻衣子と順子。
そしていきなり、
「んぎゃ~、んぎゃ~。」
助産師、傍で控えている愛梨珠と顔を合わせ、にっこりと微笑んで…。
「と~っても元気な赤ちゃ~ん。いいね~。」
その鳴き声に廊下で大はしゃぎする麻美と知寿子。
看護師から中に入るように勧められ、赤ちゃんを見て感極まる。
麻美、知寿子の右二の腕を掴んでそのまま顔を埋める。
涙が流れて止まらない。
「チズ~。赤ちゃん産まれた~。お姉ちゃん凄~い。」
そんな麻美を見ながら、頬を伝う涙を手の甲、そして指先で拭いながら順子。
「麻美~。う~ん。さっ。パパに電話しなきゃ。」
麻美と知寿子と入れ替わるように廊下に出る順子。
敏光のスマホに着メロ。画面の表示の文字は、「順子。」
すぐさま、
「どうなった???産まれた…???」
電話の向こう、順子。
「え~え~。元気な女の子~。産まれましたよ~。マコも大丈夫。頑張ったわ、あの子。」
その順子の声を聞いた瞬間、左手でガッツポーズ。そして、
「マコ。良くやった。」
「パパ…。…いいえ。おじいちゃん。おめでとう。」
「ん…。はは…。おじいちゃん、上等。ママ…、ありがとう、お疲れ。…いや…。おばあちゃん。はは…。」
「じゃね。」
「帰りに…、病院寄るよ。じゃ。」
すぐさま藍子、
「課長~~!!!」
「おぅ、産まれた~。女の子だ。」
その途端、周囲の行員たちからも拍手喝采、
「おめでとうございま~す。」
敏光、満面の笑顔で、
「はは…、ありがとう~うん。よ~し。」
生まれてすぐの赤ちゃん、
母親である麻衣子の胸に抱かれ麻衣子の乳首に口を当てている。
「あは。お姉ちゃんのオッパイ吸ってるみたい。かっわいい~。」
麻美。
「私の時と同じ。…私の時も、寿…、こんな風にしてた。…と、言うより、看護師さんが、ママの胸にいてね~って…。」
知寿子。
「ほら、さっきみたいに、産まれてすぐに、赤ちゃんを拭いただけで、すぐにマコに抱かせたでしょ。」
麻美、
「うんうん。」
「元気に生まれてきた証拠。今までマコのお腹の中だったんだもん。生まれてすぐは、赤ちゃん、不安だらけだから…。ママの胸が一番安心なんだって。」




