パパと呼んで…。 vol.015 「そいつぁ~めでたいな~」
「何と、何と。え~~。マコちゃん。そりゃめでたい。え~~。赤ちゃん…、出来た…。あ…、はははは…。」
和也。
「はい。3ヶ月目と言う事みたいです。」
麻衣子、和也にぺこりとお辞儀をして…。
「そうか、そうか…、そいつぁ~めでたいな~うん。おめでとう~。」
「ありがとうございます。」
「…で、これからは、マコの赤ちゃん、私たちも…一緒に、育てます。ねっ、捷子、マコ。」
知寿子。
「えっ…、えっ…???君たち…一緒に…って…???」
「マコの旦那さん…、亡くなっちゃったでしょ。そんな時に、授かった赤ちゃん。旦那さんのためにも、私たちもしっかりと育てたいの。」
捷子。
「あ…、あ…。そうか…、そうか…。うん。だよな~。…でも、マコちゃんの…、両親は…???」
「はい。承諾してくれました。逆に、おまえはしあわせものだって…。」
麻衣子。
「そうか、そうか。そりゃ、良かった。うん。両親にも、みんなにも、感謝だな、マコちゃん。うん。」
「はい。…じゃ…ちょっと、両親に電話して、仕事…入ります。」
「うん。そうしてあげて…。はは…、そうか~~。良かったな~~。うん。」
テーブルの上の順子のスマホに着電。
「はいはいはいはい。マコマコマコマコ。」
「ママ~~。…赤ちゃん…、出来た~~。」
目尻を伝う涙。
その一言で、順子も、
「うん。分かった。マコ…、おめでとう~うん。…あは…、ママも……、とうとう…、おばあちゃんだね。」
「うん。おばあちゃんだね、ママ…。」
「ん…ん…。はは…。」
「やだ…、ママ…、泣いてる~。」
「な~に、バカな事…。あんただって…、鼻声じゃないよ…。うん。…へへ…。これから…パパに…電話する。マコ、今日は、家に帰ってらっしゃいよ。ちゃんと、パパに報告しなきゃ。」
「うん。分かった。」
そして机のスマホに着電。その音を聴いて、すぐ傍にいる女子行員の笹峰藍子が、
「課長、スマホ…。」
近くにいた千葉恒夫に資料を見せて指示をしている敏光、
「あっ、おっと~。ありがと。」
机のスマホを取り、
「はい、私だ。……うん。そっか~。分かった。ありがとう。わ~かってる。早く帰るよ、うん。」
電話を切って敏光、右手握り拳で、
「オシ。」
傍の藍子、
「課長、なんだか…嬉しそう。」




