パパと呼んで…。 vol.014 「ママになりますよ~。」
モニターの画面を見ながら女性産婦人科医の藤森愛梨珠、
「中川さ~ん、マコちゃん。この画面の…画像の上の方の…、5センチくらいの塊…、分かりますか~。」
ベッドの上で麻衣子、
「あっ、はい…。なんだか…動いてる…。」
「うん。そうよ~。おめでとう。新しい命。マコちゃん、ママになりますよ~。」
麻衣子、その医師の言葉を聞いた瞬間、
そしてモニターの小さな動く塊を見ながら、自然目尻から涙が…。
「ありがとうございます。…はは…、涙…出て来ちゃった。」
左手甲で、頬を拭いながら…。
愛梨珠、
「うん。泣いちゃえ、泣いちゃえ。おめでとう~。」
涙を溢している麻衣子の顔を見てにっこりと微笑む愛梨珠。
「これからゆっくりと、大切に、育てて行こ。応援するわよ。任せなさい。」
傍にいる看護師もにっこりと微笑んで、
「おめでとうございます。」
目をゆっくりと閉じて、口を閉じて、頭をコクリと2回、
そして、頭の中で、
「…ママになるんだ~私…。」
受付で母子手帳を受けとり、いろいろと説明を聞いて玄関の外。
空を見て、
「高志~。私を守って。」
「おや…、マコちゃん。おはよう。ん~。何やら嬉しそうだね~。え~。」
笑顔で麻衣子に、店長の和也。
「石嶺店長、遅くなって、ごめんなさい。ありがとうございました。」
和也にコクリとお辞儀をして。
「おっ。」
そして店内に、
「マコちゃん、入ったよ~。」
その声に、いきなり奥から出てきたのが知寿子、
「マコ。」
そしてガーデンの奥からは駆け足で捷子、
「マコマコマコマコ。来た来た来た。」
知寿子、麻衣子の前で。そして麻衣子、そんな知寿子の前で、
「ニッ!!!」
Vサイン。
その指を見た瞬間に、いきなり麻衣子を抱き締める。
「やった―――――っ!!!」
その光景を見た捷子。知寿子と麻衣子もろとも抱き締める。
「わははははは~。マコ~~。うんうんうん。」
「ん~~???どうした~3人で…???」
観葉植物を持ちながら和也。
「店長―――――――っ!!!」
捷子。
目をパチクリさせて和也、
「はっ???」
知寿子、
「中川麻衣子~~。ご懐妊で~す。」
にっこりと…。
その声を聞いた瞬間和也。
「え…、えええええ…。え~~~???」
そして…、
「あっ…。は…、はははは…。はは…。」




