パパと呼んで…。 vol.013 私ら…、ファミリー…なろ。」
「でも…パパがね~。」
順子。
「パパがどうしたの…???」
麻美。
「いきなりこ~だったわ。父親どうするんだ~!!!」
その順子の声に、みな絶句。
けれども、麻衣子が吐き気を催して、
それを切っ掛けに妊娠をイメージした時のみんなの気持ちも、
つまりは敏光のイメージと同じだった。
けれども、みんなの思いはその思いの上を行っていた。
「僕らが育てます。」
キッパリと悠馬。
「悠馬…。」
麻衣子と知寿子、ほとんど同時に…。
そして、次にこちらもほとんど同時に、麻美と捷子。
「悠馬…。」
そして、いきなり右手を突きだして親指を立てて捷子、
「悠馬~、カックい~。」
「はは…、さすが…パパだ。ね~寿~。」
胡座を掻いた脚にチョコンと乗って遊んでいる寿。
「ふふ…。」
知寿子、
「マコ。赤ちゃん産んで。」
麻衣子の左肩に自分を顎をチョンと置いて…。
「私ら…、ファミリー…なろ。寿にも…妹か弟…、欲しいしね。」
「チズ…ちゃん…。」
順子。
「おばちゃん。もし明日、マコ、病院言って、妊娠だとして。私も悠馬も、捷子も同じ、当然麻美だって。赤ちゃん、一緒に育てる。寿と一緒に育てていく。お願い。おじちゃんに、そう言って。」
「え~~。チズちゃんたち…、そんな事まで…。」
高志の写真を見ながら缶ピールを喉に敏光。
「うん。チズちゃんにしても、悠馬君にしても…。捷子ちゃんにしても。何とも、マコ以上に自分たちのビジョン、出来ちゃってたのよね~。私…何も言えなかった。ふふ…、母親の癖に…。」
「そっか~~。ファミリーになろって…。あの…チズちゃんがな~~。はは…。」
笑顔で高志の写真を見ながら、
「おまえ、良い友達…持ってたんだな~。はは…、こいつめ…。」
「じゃ…、パパ…???」
「任せるよ。逆にここでみんなに、俺が駄目だ、シングルマザーには出来ん。な~んて言ってみろ。袋叩きにされる。」
「くく…。でっしょうね~~。」
「それに…、高志も…天国で、喜んでくれてるんだろ。」
「うん。」
「そして…、もし仮に俺が反対したところで…。産むだろうさ。あいつは…。守ってくれる友達も…いるし…。」




