パパと呼んで…。 vol.116 「あんた、勇気…あんじゃん。」
「ふ~~ん。…って~事は~。あんたら、私が風邪で休んでいた事を良い事に、3人で…抜け駆け…してたって…事か~???」
腕組みしながら静香。
「あっ…、いやいや…、そんな…抜け駆け…って、静さん…。」
両手をひらひらとさせながら、困ったような顔をして麻美。
「華穂~~。あんた…、ふたりより先輩なのに~。な~にやってんのよ~。」
静香。
静香の前で、ペコペコと頭を垂れる華穂。
「でも…、しっかし…、課長…、そう来たか。美津をね~~。はっはっはっ。」
麻美、華穂、
「はっ???」
「美津~~、あんた、勇気…あんじゃん。頑張ったね。彼氏にばれたら大変だわ。…と、言うより、華穂~~。あんた…何やってんのよ…???」
そんな静香の声に華穂、
「へっ…???」
「チャンスじゃないよ~。」
「はい…???」
「課長に、彼女、いないって分かったんだから~~。」
その静香の声に華穂、いきなり、
「はぁ~~???」
「な~に言ってんの~。課長にホの字、あんたの方でしょ。」
その途端、麻美に美津、目を見開いて、
「え゛―――――――っ!!!」
その麻美と美津の声に、数人いた同じ女子行員、
「!!!」
恐縮しながら麻美、美津。
いきなり赤くなる華穂。しかも、目を見開いて、小さな声で、
「静さん。なんで…???へっ…、うそうそ。そんな…。」
それと同様に麻美も美津も、
「うそうそ。華穂さん…、マジで…???へっ…。…んな…事って…???」
静香、
「ば~かね~~。先刻、お見通し。」
と、華穂の左肩をパンパンと叩いて。
「静さん…。…いつから…???」
麻美、美津、そんな華穂を見て…、
「やっぱ…、そうなんだ~~。う~~っわ!!!」
「ふん。ほら、課長が麻美に頼みごとした事あったじゃない、あの時から。」
「わっ!!!」
いきなり麻美。
「そっか~~。」
「何、びっくりした、麻美~~。」
美津、静香。
麻美、
「キャハハハハ。…道理で~。華穂さん、私に課長がどうだのこうだのって…。それに、食事の時も、自分から……、だったし…。」
「あっ。そっか~。うんうん。そう言えば、華穂さん、やけにポジティブだった…。キャハ。華穂さ~ん。」
華穂の左肩をこちらも叩きながら美津。
華穂、赤ら顔で、
「い…痛…。な…、なによ、なによ、なによ。んもう~~。」
麻美、両手ガッツポーズで、
「華穂さん。ガンバ!!!キャハッ。」




