パパと呼んで…。 vol.111 「母さん、まだ…話してなかったよね。」
「…はは…、母さん、まだ…話してなかったよね。」
浩一。
「ん~~???」
小枝子。
「マコちゃんの…、その旦那さんって…、俺の前の…、主任だったって…。」
その浩一の話を聞いた瞬間、小枝子、
「はい!!!…うそっ!!!そんな…。」
いきなり浩一の体を思いっ切り両手で叩く小枝子、
「な~んで、それ早く言わないんだい。…ったくもう~この子ときたら…。単に、いつものお礼だけで済ませたじゃないの~。」
「かかか。だから…敢えて言わなかったんだよ。そんなに堅苦しく…って、みんな…嫌いだから…。」
「とんだ赤っ恥掻いたじゃないのよ。んも~この子は~。…ったく~~。」
「はは…。」
小枝子の前で両手を合わせる浩一。そしてニッコリと、
「ふふ…。」
「とにかく。良い人たちだ~うん。」
「たっだいま~~。」
ドアを開けて部屋の中に入る柚。
「ほい、お帰り~~。」
小枝子。
「ふん。あれ…???…お兄ちゃん、いたんだ~。」
「ふん。」
リビングでテレビを観ている浩一。
「…ん…???誰か~~。ウチ…来た~???」
その柚の声に小枝子、
「うん。浩の友達さんたち~。総勢~6名様~~。」
「えっ、うそっ!!!そんなに…???」
浩一のスマホに着メール。
「ん~~???」
メールを読んで浩一、
「かあさ~ん。マコちゃん、ありがとうございました~って。」
その浩一の声に小枝子、
「う~ん。そうかい、そうかい。母さんも嬉しかったよ~って、メールしといて…。」
柚、
「はい…???どういう事…???」
「後で、説明するよ。さて。夕食の準備、買い物行ってくるからね~。」
「ねね、お兄ちゃん…、どういう事…???」
「かかか。浩~、柚に説明してあげな。かかか。んじゃ、行ってくるよ~。」
そして…柚、
「へぇ~~。だから…、総勢…6名様…か…。」
浩一、
「ふん。」
「…で…、ででで。母さんがお母さん代わりになってあげるってったの…、どの人…???」
ピクニックで撮った写真を見せながら浩一、
「ほい、この人。」
途端に柚、
「わお!!!めちゃくちゃ綺麗な人~~。ちょ、ちょっ、ちょっと、ちょっと、何々、みんな綺麗な人ばっかじゃないよ~。お兄ちゃ~ん。こ…、この人なんて…、凄っ、カッコいい~~。」
「あっ、その人。ウチの室長。」
「ひゃ~~~。」




