パパと呼んで…。 vol.110 捷子をがっしりと抱き締める小枝子。
「そうかい、そうかい。浩、ちょいと、手伝って。これ、運んどくれ。」
小枝子。
浩一、
「あぁ。うん。」
小枝子、戸棚からお菓子を菓子器に入れて…。
浩一、それぞれに、
「はい。どうぞ~。」
小枝子、
「んじゃ、私ゃ、捷子ちゃんの、お母さん代わりにでも、なっちゃうおうかね~。」
そう言いながら、捷子の右肩に右腕を回して捷子をがっしりと抱き締める小枝子。
悠馬、
「わお。」
麻衣子、知寿子、麻美、
「それ…、いいね~~。捷子~。」
捷子の頭を撫でて小枝子。
捷子、
「おば…ちゃん。」
「私にも…旦那…いないから…。浩と、妹の柚の3人暮らし。もうひとりでも誰かがいると、華やかになるんだよね~。」
捷子、小枝子に抱かれながら…。
「…決まりだ。捷子ちゃん。いつでもおばちゃんに逢いたい時、遊びに来な。こ~んな綺麗な娘が出来るなんて、おばちゃんの方が嬉しいよ。」
「捷子、お父さんと、ず~っと、今まで一緒だったもんな~。」
悠馬。
「なんでだろうね…、あんな優しいお父さんなのに…。」
ポツリと麻美。
「捷~~。にっししし。良かったね~。モッちゃんち…来れて…。」
知寿子。
少し、目頭を熱くして捷子、舌を出して、
「うん。」
そして、メンバー、
「お邪魔しました~。ご馳走様でした~。」
小枝子、
「また、いつでもお出で。私も、嬉しかったよ。こんな狭っ苦しい家だけど。歓迎するよ。絢ちゃん、元気でね~。」
麻衣子、
「ありがとうございました。」
丁寧にお辞儀をして。
知寿子、悠馬、
「じゃ、また。」
麻美、
「ご馳走様~。」
にこにこと…。
捷子、
「おばちゃん、じゃ、またね。」
小枝子、
「うん。いつでもどうぞ。教えたアドレスか電話番号に。」
「うん。ありがと。」
リビングに戻りながら、そして浩一の背中を見て小枝子、
「そうか~い。あの赤ちゃん、父親…いないんだ。…それでも、あんなに元気に。」
浩一、
「うん。マコちゃんの旦那さん、去年の夏に、交通事故でね~。その後にマコちゃん、妊娠しちゃって…。」
「そ~うかい。」
「みんなで相談して、産むことに決めたんっだって。みんなも自分たちで絢ちゃん、育てるって、マコちゃんの両親を説得して…。」
「ふ~~ん。…てぇ~事は、余程、そのマコちゃんの旦那様…、みんなに慕われていたんだね~。」
「うん。そうらしい…。」




