パパと呼んで…。 vol.109 黙って小枝子を見ている捷子。
小枝子の話に麻衣子に知寿子、
そして麻美も捷子もニコニコしながら…。
「余り…泣くなんてことないでしょ。寝起きも良いでしょう~???」
そんな小枝子の声に、麻衣子、
「はい。お蔭様で…。」
「愛されている証拠だね~。ふふ…。は~い。それじゃ、そろそろお母さんに返さないとね~~。」
麻衣子に絢を返して、その場を立ち、
「ゆっくりしていっておくれよ~。ねぇ、みなさ~ん。」
そう言いながらキッチンに向かう小枝子。
みなには見られないように、両手で、零れ落ちそうな涙を拭いながら、
「はははは。」
「素敵な部屋だよね~、モッちゃん。」
悠馬。
「なになに、と~んでもない。…と、言ったら、母さんに怒られるか…。」
「かかか。その通りだよ、モッちゃ~ん。」
手を叩いて笑う知寿子。
黙って小枝子を見ている捷子。
そして麻衣子も一緒に小枝子を見ながら…。
「あ~~。飾ってくれてる~。」
捷子、
「うん。お店の花~。」
小枝子、
「う~ん。これ…。綺麗だよね~。」
知寿子、
「ありがとうございま~す。」
「しっかし、ビックリしたよね~。捷子が、いきなりモッちゃんの部屋、見てみたい。な~んて言った時は~。」
いきなり麻美。
「だ~って。ねぇ~マコ~。」
麻美の声に知寿子。
麻衣子、
「うん。」
麻美、
「あっ、そっか。そうだったわ…、ははは。」
浩一、
「えっ、どういう事…???捷子ちゃん…、何か…???」
「ん~~。捷は…、実は…。」
悠馬。
「捷子、お母さん…いないから…。」
ポツリと知寿子。
その知寿子の声に小枝子、
「…ん…???」
浩一、
「うっそ!!!」
「うん。捷子が、まだ小学校2年生くらいの時に…。」
知寿子。
浩一、
「まさか…事故…???」
「ううん…。」
麻美。
「いなく…なった…。」
小枝子、グラスにジュースを注ぎながら、
「……。」
浩一、
「いなく…なった…って…。もしかし…て…。」
麻衣子、
「捷子のお母さん…。まだ小さな捷子と、そしてお父さん残して、別の男の人と…。」
浩一、
「……。」
「だからね~~。私とマコと捷子は~。いっつも、運命共同体~~。きゃははははは。ねぇ~捷子~~。」
いきなり捷子の背中から捷子を抱き締める知寿子。
「コチョコチョコチョ。」
思わず捷子、
「わわわわわ。くすぐったいって~チズ~~、かかかか。」




