パパと呼んで…。 vol.107 「部屋も喜んでいるみたいだよ~。」
「う~~っわ。素敵な部屋~~。私の部屋と比べると…、あはははは。」
舌をペロリと出して捷子。
「すみませ~ん、いきなりこんな大勢でお邪魔しちゃって~。」
知寿子と麻衣子。
「な~に、言ってんの~チズちゃん。こんな狭っくるしい部屋だけど…。なんだか、部屋も喜んでいるみたいだよ~。」
部屋の中でそれぞれを招き入れながら小枝子。
「柚は…、いつも通り…か…。」
頷きながら浩一。
「ふん。この時間に、家の中にいる子じゃないよ~。」
クローゼットの上の写真を見て麻衣子、
「あは…、妹さんね~。」
悠馬が抱き抱えている赤ちゃんを見ながら小枝子、
「ひゃ~~可愛い赤ちゃ~ん。…何、室長さんの…と言う事は…、チズちゃんの…???」
そんな小枝子の声に知寿子、
「んんん…。私の子はこの子。寿、はい。挨拶して…。」
なにやら少し眠そうな寿、
知寿子の脇にしがみ付きながらペコリとお辞儀をしただけで…。
「おやおや、こちらも可愛いお嬢ちゃん。」
「ウチの旦那が抱いているこの可愛いベイビーはね、おばちゃん、マコの赤ちゃん。」
その知寿子の声に小枝子、
「へっ。おやおや。そうだったんだ~。マコちゃんの~~。いやいや…かっわいいね~~。う~ん。」
「おばさん…、抱いてみます~???」
いきなり悠馬。
小枝子、
「へっ???そんな…、いきなり…。」
麻衣子も知寿子も捷子もにこにこ顔で…。
そんな3人の顔を見て、
「…んじゃ、お言葉に甘えて…。」
そして、
「はぁ~~。いや~~。何十年振りだろ、こんなして、赤ちゃん抱っこするなんて…。はははは。」
「あの…、母さん…。その…何十年振りは…ないだろ、まだ俺…、20代前半。」
呆気に取られて浩一。
「な~に言ってんだい、お前が生まれる前から友達の赤ちゃん、こちとら抱いてんだよ。」
その小枝子の声に浩一、
「あ…、は…。そう…言う事。」
悠馬、
「かかか。違いないね~。」
「かっわいい顔…してるね~。」
小枝子。
「絢って言います。糸へんに旬って書いて。」
笑顔で麻衣子。
「そう~かい~。絢ちゃんかい~。うん。良い名前だ。…ん…???この赤ちゃん…何か月目…???」




