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パパと呼んで…。  作者: THMISmama
103/214

パパと呼んで…。 vol.104  「奥さんになったげる。」

あの夜、一夜を共にした藍子、そして恒夫のふたり。

藍子の一押しが効いのか、それ以後一気にふたりの関係は深まって行った。

今までの3年間は何だったのかと思わせるほどに、

恒夫の方が藍子を求め出したのだった。


そしていよいよ、ある夜。

とあるホテルのレストランで、テーブル越しに目の前の藍子に、プロポーズ。


頭を搔きながら、

「藍ちゃん、待たせて…ごめん。俺…で…、良いのかな…???」


そんな恒夫に、藍子、

「ぷっ。何言ってんのよ、今更…。ツ~~しか…いないもん…、私…。」


「…結婚…、して…くれる…???」

「…くっ。はい…。ぷっ。うん。ツ~~の、奥さんになったげる。」


テーブルの下で、恒夫、右手でガッツポーズ。そして、右手で頭の後ろを搔いて、

「はは…、汗びっしょりだ。」


「…ったく~。旦那様~~。」




そして、

「ほい、ツ~~。小籠包。」

スミレに入れて、恒夫の口に、

「熱いよ~。」

藍子。


「うぉ~っほっほっほっ。うんうん、熱いけど…ナイスだ。うめ~~。」

ニコニコ笑顔で恒夫。


藍子、

「ふふ…。」




そしてコチラも、素麺を食べながら、

「うんうん。やっぱりこの季節はこれ…、良いよね~。」

敏光。


順子、

「藍子と恒夫さん、あの時のメールから一気に行っちゃったね~。ビックリしちゃったよ、いきなり、プロポーズ受けちゃったなんて電話来たから。」


「だよね~。はは。これで一安心だ。」


そんな敏光に、

「ま~だでしょ、パパ~。」


そんな順子に敏光、

「ん~~???」


「ウチにだってまだ、ふたり…、いるんだから…。」


その順子の声に、

「あっ…。」


「麻美はともかく、マコは…、絢がいるから尚更、パパが必要なんじゃ…。」

「ん~~。シングルマザーに…か…。ふ~ん。」




レンタルで借りたワゴン車の中で捷子、

「しっかし絢って凄いよね~。」

シートに前屈みになりながら…。


「ん~???」

真ん中の席に座っている麻衣子。


「全~然、泣かないもんね~。」


その捷子の声に、

「え~~。そんな事ないよ~。しっかりと泣く時は泣いちゃうよ~。」

麻衣子。


「うんうん。あるある。」

捷子の隣で麻美。





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