パパと呼んで…。 vol.101 「これ…出来るようになったの。」
「まさか…、こういう事が実現するとは…。」
浩一。
「だろ。ウチのママ、バイタリティ溢れてるから…。」
悠馬、シートの上でカップに入ったコーヒーを飲みながら。
「それにしても…全然泣かないよね~絢~。」
浩一から抱っこされている絢を見て悠馬。
「不思議ですよね~。泣くどころか、ほら、笑ってるんだから…。」
バドミントンをしている麻美と捷子。
そして池の畔で寿といっしょにお喋りをしている知寿子と麻衣子。
昼前の公園。8月最後の日曜日である。
「あれ…???」
浩一、絢を抱きながら…。
悠馬、
「…ん…???どうした、モッちゃん…???」
「へぇ~、凄い、感動~。」
「ん~~???」
「絢ちゃん、首…ふにゃふにゃじゃない。」
その浩一の声を聞いて悠馬、
「はははは。そりゃ、そうだ、いつまでも首がふにゃふにゃだったら大変だよ、モッちゃん。」
「へぇ~。なんか…凄い成長感じますね~。」
「ふふ…、それだけじゃないよ~モッちゃん。」
麻衣子の声。
「絢ちゃ~ん。」
と言いながら、シートにズックを脱いで入ってくる寿。
「ふふ…、モッちゃん。」
知寿子。
「ほい、絢~お出で~。」
そう言いながら浩一から絢を受け取り、シートの上に…。
「本当はいけないんだけど、特別。」
シートの上に絢をうつ伏せにすると…。
浩一、
「うわっ。凄い。這ってる。」
知寿子、
「でっしょう~。わぁ~、絢上手~。」
麻衣子、
「もう…2週間前から、これ…出来るようになったの。ずいばり。」
「凄い、凄い、こういうの…初めて見た~。はは…、いいね~~。」
そして、何を思ったか、絢。その場で動いていたはずが、角度を変えて、
今度は浩一の膝を目掛けて動き出した。
「わわわわ。絢、モッちゃん目指してる。凄っ!!!」
知寿子。
「へぇ~え。モッちゃん、気に入られたか~~。」
悠馬。
「わわわわわ。うそうそ。マジで!!!」
浩一。
「モッちゃん、良かったね、絢から気に入られたみたいじゃん。」
そんな麻衣子の声に浩一、
「こりゃこりゃ。参ったね~。うぉ~い、絢ちゃ~ん。」
そのまま自分の膝に向かってくる絢を両手で持ち、
「かっわいいね~君は~。」
その光景を見ていた麻美と捷子、にっこりと顔を見合わせて…、
「ふふ…。」




