パパと呼んで…。 vol.010 いきなり知寿子、「マコ!!!」
オーブンレンジの方に身体を向けた途端に、
いきなりバンと左手をフロアに着いて、右手で口を押える、
「う~~っ。」
物凄い吐き気が麻衣子を襲った。
いきなり知寿子、
「マコ!!!」
麻衣子、すぐさま立ち上がって、流し台に…。
そしてまた再び、
「う~~っ。」
「お姉ちゃん!!!」
麻美。
すぐさま立ち上がり麻衣子の傍に駆け寄る知寿子、
「マコ!!!マコ、マコ。」
数回身体を上下に揺すり、その後、
「はぁ…、はぁ…。」
悠馬と捷子は茫然。
寿は…、テーブルのオマケで遊んでいる。
ゆっくりと麻衣子に駆け寄る麻美。
知寿子、
「マコ。マコ…。あんた…、まさか…。」
髪をダラリと、させながら…、麻衣子。
「チズ~。麻美~。」
麻美、
「お姉~ちゃ~ん。」
「チズ~。マコ~。」
座ったまま、3人の方に顔を向けて心配そうな悠馬。
「ちょっと、ちょっと~。マコ~。」
ようやく立ち上がって、麻衣子に近づく捷子。
すぐ傍の椅子に腰掛けて、両腕をダラリとテーブルに…。
困ったような、嬉しいような、何とも複雑な感じの表情で麻衣子。
「来ちゃったかな~。」
知寿子、麻美、
「え~~~。」
知寿子、
「…そんな…。」
麻美、
「お姉ちゃん…。」
仏壇の高志の写真の方に顔を向けて、小さな声で麻衣子、
「高志~…。」
悠馬、
「だい…じょうぶ…???マコ…。チズ~。」
知寿子、
「どうしよ~。」
悠馬、
「えっ…???どうしよ…って…???」
悠馬のその声には応えず知寿子、
「マコ…。多分…、出来たよ。」
そして、
「あ~~ん、もう…。」
麻衣子、
「…うん…。多分…。」
麻美、
「チズ…、何…出来たって…、姉ちゃん。…多分って…???」
目をキョロキョロさせながら、捷子の顔を見て。
捷子も、口を尖らせて、お腹の前でおっきなボールを作るゼスチャー。
麻美、
「わ~わ~わ~。うそ!!!!うそうそうそ。」
目をパチクリさせて麻美、
「出~来ちゃった~。わ~。」
「んもう~麻美~。反応悪過ぎ~~。」
知寿子。
「いやいやいやいや。わ~。わ~わ~わ~わ~。」
そんな麻美を捷子、
「ド~ド~ド~ド~。落ち着いて、落ち着いて。」
麻美の両肩を抑えて。
「とにかくマコ。今…もう…落ち着いた…???」
麻衣子、
「…う…、うん。」




