悪役令嬢という私のハッピーエンド物語〜私は完璧な令嬢ですもの〜
「お前とは 婚約破棄をさせてもらう!」
大きなシャンデリア を中心に囲まれるテーブル、楽しそうに話す、いや、笑顔を顔にはっつけて交渉をしている貴族たち、この空間は異質に感じられた。そんな空間の中心で物語の王子様のような格好をしているのは、ノエル王国の王太子、ベルンハ。
彼は自分の婚約者である公爵令嬢アリア=ノエルに婚約破棄を夜会の中心でまるで 見世物を見せるように申し込んだ。
「わかりましたわ。」
アリアはベルンハの突然の言葉に驚いたそぶりも見せずに、受け入れた。
ノエル王国では今、ある話題で持ちきりだった。
王太子殿下と公爵令嬢アリア=ノエルが婚約破棄をしたという話題だ。
毒や薬の研究が進んでいる この国では、互いに裏切らないための婚約などが必須であった
、、、、、、この日に至るまで、私、アリアが何をしていたか、すこしずつ、みんなに教えていこうと思う。
***
公爵家の娘として、誇り高く。
家族はみんな私にそう言い聞かせた。私は家族のその思いに答えようと、努力した。勉強は好きだったし、公爵令嬢としての振る舞いもしっかりできていると思った。周りからの評判もよく、みんなに慕われていたと思う。
でも、私は15歳の誕生日を、 デビュタントを健康な状態でに迎えることができなかった。
15歳の誕生日のデビュタントで、私は毒を盛られたのだ。すぐに応急処置をされて大事には至らなかったが、公爵令嬢という立場上、毒を盛られても3日 2日すると様々な夜会への招待状が私へと 舞い込んだ
王宮で夜会があるたびに、王族の人たちに挨拶をしていたら、 ある夜会で私は倒れた。すぐに治療室に運ばれたが、私が目を覚ましたのは夜会から2日経ったときだった。おそらく 過労で疲れていたのだろう。数日ろくに眠ることができなかったし、夜会で料理を食べる暇もなかったから倒れたのも納得できる、そう思っているとお父様から呼び出されて、話を聞くと私は王太子のベルンハ様と婚約することが決まったらしい。
ベルンハ様、私はいままで一度もあったことがなかったけど、とても美しい方で、王族として素晴らしい 振る舞いをされていると聞いた。婚約者として会うのが楽しみだとお父様は言っていた。基本的に家柄と立場で婚約が決まるのが常識の貴族、愛し愛されなど滅多にない 婚約だが、しっかり 常識をわきまえている方 なら、多少は愛し合えるかもしれないと思った。
***
ある夜会には、美しく着飾った男女が集まっていた、その夜会は王宮が開いた王太子のデビュタント。王太子の婚約者である、公爵家の娘、アリア=ノエルもその夜会に来ていた。
「おい、見ろよあれ」
「ああ、あれか、アリア公爵令嬢だろ?」
「そうそう」
ヒソヒソと噂されていた。まあいいわ。完璧な令嬢として、公爵令嬢として礼儀正しくしていれば、誇り高くしていれば、きっと大丈夫。
そう、思っていると、
「あら、アリア様?」
話しかけてきたのは、アリアと同い歳くらいの伯爵家のご令嬢だった。名前は、エミリー=エルン。面識はあるし、遊んだこともあるから普通に話しているが、彼女の目の色には軽蔑の色が見えた。私はその色を見なかったことにした
「お久しぶりですわ。エミリー様」
私はにこやかな笑顔で答えた。完璧な令嬢の笑みを貼りつけて。エミリー様はその後私と話をした後にどこかに行った
******
「アリア、君が僕の婚約者で良かったと思っているよ」
「はい、私もあなたのようなお方で良かったと思っております、ベルンハ様」
夜会でベルンハ殿下に声をかけられ、私たちは談笑していた。公爵令嬢としての振る舞いは完璧だ。
「アリア、この後は王族とそのつながりがある家だけが入れる温室に行く予定だが、どうする?」
「もちろん、ご一緒させていただきますわ」
私はそう答えた。しかし、それが間違いだった。
***
***
王宮の温室はとても綺麗だと評判だ。色とりどりの花が咲き誇り、甘い香りが充満している。
そしてそこにはとある植物が育てられている。その植物は不治の病の薬になるといわれていて、王宮が 厳重に管理している。
「アリア、この花を君に」
ベルンハ様は黄色の薔薇を私に渡してきた。私はそれをありがたく受け取った。でも、黄色の薔薇なんて不吉な花言葉があるんじゃ……。そうおもっていると、
「黄色の薔薇の花言葉は知っているかい?アリア」
「ええ、もちろんですわ」
確か 花言葉は、、、、「美」「友情」「献身」「嫉妬」「薄れゆく愛」
するとベルンハ様は妖艶な笑みを浮かべた。そして、私の耳元で
「とても愛おしくて美しい君に似合うと思ってね?」
おそらくこの表情からして 悪い意味の花言葉ではなさそうだ。
「嬉しいですわ」
そう答えながら私は思った。この方は王太子として素晴らしい方で、夜会での振る舞いも完璧で、次期国王として申し分ない方だと。
***
王宮の温室を出て、王宮の廊下を歩いていると、突然後ろから腕をつかまれた。そしてそのまま近くの空き部屋に連れ込まれた。私をここに連れ込んだ女性は私と目が合うとにこりと笑ってこういった。
「あらアリア様」
「あなたはエミリー様、、、、どうしてここに?」
「あなた様ともっと仲良くしたいなと」
「まあ、光栄ですわ」
私はにこやかに答えた。
「本当ですわよ、わたくし、アリア様のことをとても気に入っているのですから」
エミリー様はそう言いながら私に近づいてくる。私の目には彼女の目は笑っていないように見えた。それを 気のせいだと頭の中で 言い聞かせて、、、、、
***
***
私が王太子の婚約者としてふさわしくない振る舞いをするようになってからしばらくした日のこと、私の家にある招待状が届いた。王宮で行われる夜会への招待状だ。
お父様もお母様も私のデビュタントの時のように喜んでいた。私は喜んでいいのかわからなかったが、公爵令嬢としてちゃんと振る舞わなければと思い、夜会への参加を承諾した。
そして夜会当日、私は綺麗に着飾った。こんなに豪華なドレスを着たのは初めてかもしれない。
「アリア様、すこしよろしいかしら?」
後ろからかけられた声に私は少し警戒した。公爵家の令嬢として恥をかくわけにはいかないからだ。しかし、聞こえてきた声は、
「エミリー様!」
私の大親友だった。彼女になら心を開いて話せると思ったし、彼女も私に心を開いていたから。彼女といると私は公爵令嬢としての振る舞いを少しでも忘れていられたから。
「どうしたの?エミリー」
「アリア様!夜会に遅れてしまいますわ!」
時計を見ると、確かにもう夜会が始まる時間だった。
「ごめんなさい、ありがとう」
私は彼女にお礼を言って夜会の会場に急いだ。
***
私が王宮の広間に着くと、もう多くの貴族たちがいた。その貴族たちはみんな私を見ると軽蔑の目を向けてきた。ああ、公爵令嬢としてしっかりしなくては。そう思いながら私は王太子殿下のもとへと向かった。
すると王太子殿下から声をかけられた。
「やあアリア」
ああ、いつもの美しい微笑みだ。今日の夜会でも完璧な振る舞いをなさるのだろう。
そう思いながら私は彼の美しさに圧倒された。
それから少しして夜会の開始時刻になったので王太子殿下とともに挨拶をしに行った。会場は盛り上がりを見せた。公爵家の令嬢として恥をかかすわけにはいかないと張り切って挨拶をした。
しばらくすると、王宮の温室が開け放たれた。美しい花が咲き誇る温室から白いローブを着た男女が列をなして出てきた。みんな笑顔で楽しそうだ。
私はその姿を微笑ましく見ていた。
そして夜会が中盤に差し掛かった頃、私は会場の違和感に気づいた。私を見る目が冷たいのだ。でも、どうして?公爵令嬢として完璧な振る舞いをしたはず。私はそう考えながら、周りの視線を気にしていた。すると突然後ろから声をかけられた。
「アリア様」
「エミリー、どうしたの?」
するとエミリーは意地悪そうな笑みを浮かべながら言った
「わたくし、あなたが嫌いですの」
それは私が今までで聞いた中でも最も冷たい声だった。
「あなたが王太子殿下の婚約者だなんて、わたくし我慢できませんの」
「私は婚約者として王太子殿下にお仕えしてるだけよ。」
私がそう答えると彼女は私を軽蔑するような目で見つめてきた。それから私の耳元でこうささやいた。
「そう、本当に残念だわ。私はあなたのことが、あなたの家のことが大好きでしたのに、あなたの大好きな彼もね」
その言葉を聞いたと同時に、彼女は私のことを 私ではなく 家のことしか見ていなかったのだと、理解した。それと同時に、私は今まで何に気を張っていたのかがわからなくなった。
ただ私の地位と公爵という肩書きに恋していただけで、私自身には何の感情もなかったのだ。....でも彼女は 思い違いをしているようだ
「わたくし。そもそも あの人に恋などしておりませんわよ?
そう思うと、なんだか急に悲しくなってきてしまった。涙がボロボロと流れてきた。それをみたエミリーは嘲りの笑みを浮かべてから
「あら、泣いたって無駄よ?あなたの悪事はみんなにしれわたる シナリオになっているんだから」
「悪事って、なんのこと?」
私が泣きながらそう尋ねると、エミリーは
「あなたが王太子殿下に毒を盛ったことは知ってるのよ?」
「え?私はそんなことしてないわよ」
「そう、あなたは明日。王子に毒をもった人として処刑される、そして彼は私を選ぶ、それであなたの人生は終わりよ」
「まあ、随分と可哀想ね、無実の人間を処刑するのはどうかと思いますわ」
「そうかしら?でもね、これはあなたが仕組んだことになってるわ?あなたこそが悪役令嬢になるの」
彼女の言葉を聞いているうちに私はなんだか彼女が哀れに思えてきた。
ああ、こんなにも可哀想なエミリーを私が助けてあげないと。そう思いながら私は微笑んだ。
***
おそらく さっきの話を分析すると彼女はどうにか 私を物語の悪役のようにして、王子と結婚しようと思っているのだろう。
ただし国王陛下も王太子殿下 もバカではない、そんなところを考えると洗脳する薬や何かを使っている可能性がある。その薬を使われているせいで、私は悪役令嬢とされてしまっているのだ。
それだけは なんとしても避けなければいけない。私が処刑されてしまうから?いや、違う。公爵家の名誉に傷がついてしまうからだ。
私のお父様はたしかに、国王陛下や王太子殿下とは仲が良く、公爵家の命運を気にするお方。でもだからといって自分の娘を処刑させるような人じゃないし、そんな選択をする人ではないと思っている。
だからまず、なぜ洗脳されているのか、エミリーが何かをした証拠、これを見つけなければならない。***
***
夜会の次の日、私は早速証拠探しを始めた。この王宮の書庫はこの国の書物がすべて集まっている場所であり、何万冊もの本がある。その中に必ずあるはずなのだ、洗脳の薬や解毒剤の作り方が。
そう思いながら私はいくつもの書物を読み漁った。すると、''薬呪''というタイトルの書物を見つけた。
その本を開くと、そこにはたくさんの薬草の名前や調合の仕方が書いてあった。それを見ながら、私は探し始めた。そして、その本を2時間ほど読んだ頃、やっと見つけたのだ。
「不治の病の薬」
この書物によると、この薬を一つまみ飲んだだけでどんな難病でも治るという秘薬だそうだ。そしてその薬を作るのに必要な薬草は一つのみだった。これは王宮の温室で作られている花だったわね、、、、、
確か 本当の花の名前は「リエン」
でも、1つの花に不治の病を治す効果なんてあるのかしら。そうものだと思って軽く流していたから、気になるところね
***
それから数日、私はリエンの花について調べ上げた。すると それを飲んだものが数日後、それを飲ませた 女性を婚約者にしたらしい。よく調べたり飲んだものの 反応や記録を確かめていると、わかったことがあった。それは
''その花で食った薬を飲んだものは、その薬を飲ませたものに恋をする'' いわゆる 媚薬や惚れ薬のような薬だと判明した。まあ、病の改善効果は見られるようだが、
またその後に 別の人が薬を飲ませるとその人に恋をし、前の効果は上書きされるらしい。
、、、、その結果を見て私は にやりと不気味に笑った。
***
私は王太子殿下のもとに向かった。すると、もうそこにはエミリーがいた。彼女は私から奪った王太子殿下を自分のものだと思い込んでいるのだろうか?だとしたらすごく滑稽で笑えるわね そう思いながら私は彼女に話しかけた。
「ご機嫌よう、エミリー」
「あら、アリア様ごきげんよう」
彼女からはこちらを敵対視するような視線が感じられた。そしてエミリーはこう続けた。
「私最近とても調子が良くてよ?王太子殿下が私を好きだと言ってくださってるの。だからどうか私に意地悪しないでくださいませ」
「?、なんのことを言っているのかしら?」
「とぼけないでくださる?あなた公爵家の権力を使って私を排除しようとしてるんでしょう?それで今私を追い込もうとしてるんでしょ?知ってるのよ?」
エミリーはこちらを睨みつけながらそう言った。
「何のことかわかりませんわ?今日、私は王太子殿下に漢方薬を渡すために来ましたの、薬師様から頼まれまして」
そう言うとエミリーは少したじろいでから答えた。
「ま、また 毒を飲ませる気なの!?」
「いえ、そもそも飲ませておりませんし」
私は微笑んでから、王太子殿下に話しかけた。
「ねえ、殿下?お身体の調子はいかがですか?薬師様が心配されて お薬を作ったそうです、よろしければ飲んでみませんか?」
そう言うと彼は困ったような笑顔を浮かべながら言った。
「ありがとうアリア、でも心配しないでくれ。最近はずっと元気だ」
彼の目はうつろうつろとしていた
私は少し残念そうな顔をした後、ふと思いついたような演技をして言った。
「ああ、ではこのドリンクはいかがですか?最近 平民の中で流行っている飲み物らしいんですの、
今度エミリー 様とお二人でアフタヌーンティーをする際に飲むのも良いと思いまして、
おすすめをさせていただきます。とはいっても冤罪がかけられている私がドリンクを出すとお二人は飲まれないかと思いまして、あなたが大切にしているかたの前であなたが飲めばエミリー 様も、
安心すると思いまして」私がそう言うとエミリーはこちらを睨みながらこう言った。
「本当なんでしょうね、あなたが持ってくるものなんて信用できませんわ、そもそも あんな まずいの、、、、、」
「あら、エミリー様?何かお飲みになられたことがあるのですか?もしそうであれば安全性は分かっているはず、王子様が 飲んだ後にすぐに飲めばいいですわ。
そもそも これは 最近 庶民でやり始めたもの、あなた様が知るものではないのではなくって?」
私がそう聞くとエミリーは少し青ざめた顔で答えた。
「い、いえ、ありませんわ。でもあなたの持ってきたものなんて、何が入っているかわかりませんもの、」
私はクスッと笑ってからドリンクを渡した。するとバルンハ様ははそれをグイッと飲み干した。それと同時に震えている エミリーもそれを ぐいっとのみほした、するとバルンハ様はこちらをみてニコリと微笑んだ。
「おいしいな、ありがとうアリア、、、、、、それでエミリー、なぜ僕は君といるのかな?記憶が虚ろ虚ろだとしているのだが?」
私がホッと安心しているとエミリーが恐ろしい顔をしてこちらを見ていった
「何を入れたの?」
「何も。私は完璧な令嬢ですもの、伯爵令嬢と次期国王である我が婚約者に毒を盛りませんわ」
「嘘よ!それしか考えられないわ!」
「あら、そんなことをいうなんて悪い口ですわね?」
私がそう言うとエミリーは怯えながらこちらを見てきた。私はエミリーにだけ聞こえるように言った。
「あなたはもう私の操り人形よ」
そういうと私は微笑んでからその場を立ち去った。すると後ろから叫び声がきこえてきた。
***
私は次の日、王太子殿下と婚約破棄をした、彼が自分のやったことを知って、後悔し、そんな僕が君の夫になるわけにはならないと言われたからだ。
とは言っても彼は私のことを愛しそうな目で見ていたし、私は傍から見ると傷物、あなた様と再び 婚約できる日は近そうですわね、、、、
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xxxx年
そう思いながら私たちは、キスを交わした。
ああ、エミリーは''なぜか''国外追放になり、早死にしてしまったそうです、
なぜか病を治す花は枯れてしまったそうです、ですので 私はちゃんとした 副作用がない、病を直す薬を研究しております。
とはいっても 基本、お薬とは人が病気を治せるように手伝ったり、予防をするためのもの、薬は毒でもある、飲み過ぎることはダメですし、
全く飲まないとその病気が悪化してしまうかもしれません、
ですからしっかり ルールに従って飲むことをお勧めしますわ。
....ええ、、、、、飲み過ぎはいけませんもの
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この話は全て、
フィクションです。
[あ〜。やっぱりこのゲーム最高だわ〜!
悪役令嬢ものみたいでスカッとする]