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【連載】人形令嬢は悪魔紳士に溺愛される  作者: 茜カナコ


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24/64

24、外出準備

「おはよう、フローラ、トレヴァー」

「おはようございます。アルフレッド様、何か御用ですか?」

 まだ夜が明けたばかりの厨房で、トレヴァーとフローラはパンとお菓子作りを始めたばかりだった。


「とくに用事はないよ。お菓子作りを見に来ただけさ」

「アルフレッド様、春先とはいえ朝はまだ冷えます。お部屋でもう少し休まれてはいかがですか?」

 トレヴァーの言葉を聞いて、アルフレッドは微笑んだ。

「そうだね。そうしようかな? じゃあ、もう少し部屋で休んでくるよ」

「おやすみなさい、アルフレッド様」

「おやすみ、フローラ」


 アルフレッドが部屋に帰ると、トレヴァーとフローラはお菓子作りとパン作りに戻った。

「フローラ、なかなか良いですよ」

「ありがとうございます、トレヴァー様」

 フローラはクッキー生地を鉄板にのせてオーブンに入れた。

「それにしても、フライパンでパンが焼けるとは知りませんでした」

 

 トレヴァーはちぎりパンをフライパンで焼いている。

「そうですか? これだとオーブンを使っていても作れるので便利ですよ」

 朝食の時間がせまったころ、最初のクッキーとパンが焼けた。

「トレヴァー様、出来ました」

「それでは、ちょっと味見をしましょうか」

 トレヴァーは焼きあがったばかりのクッキーを冷えた台の上に置き冷ましてから、半分に割った。ひとかけらをフローラに渡した後、残りの欠片をトレヴァーがかじった。


「うん、いい味です。焼き方も上出来です」

「……美味しい」

 二人はにっこりと笑った。

「おーい、そろそろ朝食にしてもらえるかな?」

「はい、ただいまお持ちいたします」


 トレヴァーは焼きたてのちぎりパンと、スープ、紅茶とベーコン、卵焼きを急いで準備すると、フローラに持たせた。

「アルフレッド様にお出しください」

「はい、トレヴァー様」

 フローラは朝食を食堂に運んだ。


「おはようございます、アルフレッド様」

「おはよう、フローラ」

 フローラが一人分の食事をアルフレッドの前のテーブルに並べるとアルフレッドは不満そうに言った。

「あれ? 今日は僕一人で食事?」


「はい、今日は午後の外出の準備をしているところですから、私とトレヴァー様は厨房でかるく食べようと思っております」

 アルフレッドは少し寂しそうな表情で言った。

「そうか、ならしょうがないね」

「それでは、アルフレッド様の食事が終わるころにまた参ります」

「ああ、そうしてくれ。フローラ」


 フローラはアルフレッドにお辞儀をして厨房に戻った。

 二回目のクッキーを焼く準備が終わったころ、アルフレッドの朝食を下げにフローラは食堂に移動した。

「ごちそうさま、フローラ」

「あわただしくてもうしわけありません、アルフレッド様」

 食器を片付けているとアルフレッドがフローラに尋ねた。


「お菓子とパンはどんな出来だい?」

「順調です」

「それはよかった」

 アルフレッドが自室に戻ると、フローラは食事の片づけを終え、三回目のクッキーを焼き始めた。


 昼食の時間には、孤児院に持っていくクッキーとパンがすべて焼きあがった。


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