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何気ない日常だって

<見てよこれ、すっげぇお前っぽい>

　夕方、本を読んでゆっくりしていた時だった。スマホが震えて、彼からのラインがきた。メッセージと共に、何か写真も送られている。本に栞を挟んで写真を開く。

<なにこれ豚のぬいぐるみ??　ぜんっぜん私に似てないんですけど笑>

　写真に写ってたのは、まるまるとした豚のぬいぐるみ。私のこと馬鹿にしてるなぁと笑いながら返信する。背景はゲーセンで、友達と遊びにいった先だろうと想像した。

　友達とゲーセンに行ってまで私にそんなラインを送るのかと、つい顔がニヤける。何気ない日常の中の、ちょっとしたことでも私に伝えてきてくれる、その心が嬉しい。愛されてるんだなぁと実感するんだ。

　好きな人には伝えたくなる。どんな些細なことだって。

<帰り道、すっごく空綺麗だったんだよ>

　今日の空模様でさえも。