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日めくりカレンダー  作者: 流美
2月の日めくりカレンダー
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 辛いことがあった日。涙を流した日は、必ず好きな人が夢に出てきた。夢に出てきて、私の話を聞いて、辛かったねと相槌をうってくれる。

 それは私の心に幸せをもたらし、心を満たし、辛いことがあっても翌日には元気になれた。夢の中であろうと、話を聞いてもらえるのは辛いのも軽くなるというものだった。


 だから私は見なくなった。

 現実を。言葉を。周りの人を。

 辛いことがあっても、夢の中で慰めてもらえる。周りの人が心配してくれた言葉は、全て要らないものとして、いつの間にか扱っていた。


 結果は勿論、良くはない。気付けば仲の良い友達は、別の人と楽しそうに会話をしている。気付けば私の好きな人は、知らない女子の隣を歩いている。

 最低で最悪で、自分がしていることに気付かなければならなかった。


 気付くことはできた。でも、私には不必要だった。

 どこにでも付いてくる女子友達も。話なんて聞いてくれない、現実の好きな人も。誰もいらなかった。一時の迷いとは言えるが、それでも、夢の中で話を聞いてくれる好きな人だけで十分だった。




 だけど私が独りになったとき、夢の中に好きな人は出てこなくなった。

好きな人が夢に出てくるのは、あくまで現実もしっかり充実させていることが前提としています。


だから現実で充実せず、夢の中の好きな人に執着していた「私」の夢には、もう出てこなくなった、という話になっています。


ちなみに現実の好きな人と、夢に出てくる好きな人は同一人物です。

性格が現実と夢で違う、ということになっています。

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