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この世のどこかの隅っこで
僕という存在は、広い宇宙の中の狭い地球の、小さな島のちっぽけな人間。
例えば僕が死んだって、消えた僕に気づくのは周りのちっぽけな人間だけ。例えば僕が爆発テロを起こしたって、他の国に伝わるか伝わらないか不明なところ。
そんな程度の存在だって、みんな分かってある。どこの国の誰であろうと、誰かに気付かれても誰かには気付かれない。そんな存在ばっかりだ。
だから僕は分からないまま。
君が今どこで何をしているのか。それどころか、生きているのか死んでいるのか。僕には何も伝わりはしない。気付けやしない。
きっと今君は、この世のどこかの隅っこで、頑張って生きてるのだろうと、そう信じながら。
僕も今、頑張って生きています。死んでしまえば、伝えられることも伝えられなくなってしまう。それは嫌だからね。




