19/294
信頼と絶望
「信じてくれよ……お願いだから……」
「……ごめん、私、無理だ」
「そんなに薄っぺらい信頼関係だったのかよ……」
「…………」
縋り付く君と、振り払う私。
「もう一度だけ……お願いします……」
「私、何回貴方のこと信じたと思う?」
「ごめん……お願い……」
泣きそうな君と、泣きそうな私。
「もう無理だってば。おわりにしよう」
「いやだ……終わりにしたくない……」
「私は終わりにしたいの」
震える君の腕、震える私の声。
「俺はまだこのままでいたい……」
「何回も繰り返すのは、やめにしたいの。分かるでしょ」
「分からねぇよ……」
まだ、君のことを信じろと言うなら。
「早く終えてしまったほうが、楽じゃない。お互いにさ」
「楽じゃねぇよ、悲しすぎんだよ……」
「誰が悲しむっていうのよ……」
私は迷わず君を疑って――右。
「ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「ほーら。やっぱり左がジョーカーじゃない。あーがりっと」
「くっそ……最終決戦でやられるとは……」
「私が何度も引っかかるとでも?」
あー、トランプ楽しい。
体調壊したせいで真面目な作品書けませんでした




