表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日めくりカレンダー  作者: 流美
9月の日めくりカレンダー
183/294

夜に縋り何を想う

 闇に落ちた部屋の中で1人、布団を被ってスマホを弄った。この時間だと、誰も何もしていない。友達は皆寝てしまっている。


 それはそうだろう。明日も通常通り、学校が待っている。夜更かしなんてしたら、朝が辛い。

 なんてこと、私だって知っていた。昔から朝には弱く、夜更かしなんてした翌日には地獄を見ていた。何度も何度も、朝起きることに溜息を吐いた。


 朝なんて、来なければ良い。誰とも話さない学校に行って、退屈な授業を受けないといけない。そんな朝なんて、2度と来なければ良い。


 朝起きられないと知りながらも、私が夜更かしをするのは。夜に縋ってしまうのは。

 そんな朝が大嫌いで、大嫌いで、目覚めたくなくて。寝てしまうとあっという間に迎えてしまう朝に、絶望しか抱かなくて。


 私に静かに寄り添ってくれる、夜が恋しくて、手離したくないからだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ