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03

「―――じゃ、改めて自己紹介するわね。私は、東雲しののめ たまき。階級は中佐よ。そしてこの人が―――」



「―――安藤あんどう たもつ大佐だ!一応、CBC日本支部の部長をやってる。」


「―――シェリー・モーガン少佐、本日1100をもって、CBC日本支部に配属されました!」


「おう、俺ぁ堅苦しいのは苦手だ!この俺の部下になるからにゃ、覚えとけよ。」


「・・・じゃあおっさんでいいな。とにかく、なんなんだ?この緩い環境は。CBCの名が泣くぞ。特に施設。」


「・・・いきなり失礼になりやがったな。まぁ、それでいいんだが!がっはっは!!」


・・・どーにも緩いおっさんだな。イギリスのバーナー大佐が見たらなんていうか・・・。


「・・・気持ちは分かるわ、シェリー。この施設、元々が防衛庁のものだからね。隊員は総勢1524名。それでも多分、国内じゃ最大級の権力を持ってるはずよ。何せ、米国直属の機構だしね。」


・・・確かに、CBC特務員には破格の権利が与えられる。軍事という攻撃的手段を持ち得ない日本という国において、武力を持てる唯一の機関が防衛庁、つまり自衛隊だ。しかし、どーせ秘密裏に設営された機関なんだ。ここまで貧相な施設である必要もなかったんじゃないか?


「・・・まぁいいよ。どうせ平和ボケした日本じゃ、階級すらあてにならんって聞いてるからね。ところで、武器庫はどこだ?せめて弾薬の確認くらいはしたい。あたしが持ってきたウェポンはすでに運ばれてんだろ?」


「格納庫なら地下よ。あ、でも・・・。」


・・・ん?なんだ?


「あー、お前さんの持ってきた重火器なら、そのまま米国へ送り返したぞ。」


「―――なっ―――」


なんだとぉっ!?


「あたしの223WMRはっ!?M1919はぁぁっ!?!?」


「・・・あんのなぁ、嬢ちゃん。ここは日本だ。いくら自衛隊とは言え、あんなどでかいマグナムやら機関銃やら持ち歩かれちゃたまらんのよ。」


「ちょっとまてっ!?じゃあ何か!?あたしに丸腰で任務を遂行しろっつーのかっ!?」


「ちゃんと官の配給品用意しとるぞ。ほれ。」



と、おっさんがよこしたのは・・・。


「・・・9mmぃ〜!?こんなオモチャでバケモンとどうやりあうっつーんだよ!?」


ミネベア9mm拳銃。・・・確かにメイドインジャパンは高性能だっつーけどよぉ〜・・・。


「―――んー。ちょいと嬢ちゃん、地下の演習場で試し打ちしてみっか。」


試し打ちって―――


「おっ、おいおっさん!?」


困惑するあたしを無視して、ベースに向かうおっさん。・・・おいおい、どーなっちまうんだぁ!?あたしの愛銃は!?あたしはタマキを見たが、片手を挙げて苦笑いするのみ。・・・ええい!とにかく、ついてくしかねーのかよ!!くっそ〜〜っ!!


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