誠実って何ですか?
例えば、前回話題にしたWindows10の無料アップグレードに関するマイクロソフトの姿勢などは、お世辞にも誠実であるとは言い難い物ですね?
あぁ、「マイクロソフトさんだって大変なんだからさぁ?」みたいな擁護意見はちょいと棚上げしてもらえませんか?
今回の趣旨から外れますんでね。
「無料ですよ、気に入らなかったら戻せますよ」
というアナウンスだけされていて、しかも強制アップグレードされてしまって、挙げ句の果てにうまく動かない元に戻せないなんていうトラブルに見舞われるから、騙されたような気分になってしまうんですよ。
インフォームド・コンセントが「説明と同意」として医療法に組み込まれてからもうすぐ20年。
本来目指すところを思うのなら、医療の現場でなくてもインフォームド・コンセントは行われなければなりません。
そもそも、何事につけても「十全な説明」と「同意の形成」が不可欠である事が理解されているとは言い難いんですよね。
リスクやデメリットが周知された上でなら、トラブルが発生しても止むを得ないものとして収めやすいんですが、要するに“気分の問題”とも言いますね。
嬉しい方のサプライズは大歓迎でしょうが、不意打ちされると気分が悪い。
「誠実」を辞書で引くと、どの辞書でも共通して『騙さない事』や『嘘をつかない事』といった意味があるとされています。
大辞泉には「私利私欲を含まず真心を持って」なんてあるんですが、私利私欲を含まないって逆に胡散臭いと思いませんか?
大辞泉を編纂したのって誰だろう?
まぁ、それはともかくとして、自分自身に対して忠実である事からしか「誠実さ」という物は発生しないんですよ。
これについては明確なロジックがあるのですが、また回を改めて。