深夜の電話が意図するところは?
とこで、深夜って何時からでしょうか?
例えば、貸金業法第21条第1項1号では、訪問や電話・FAXで取り立てを行なってはいけない「社会通念に照らし不適当と認められる時間帯」を「午後9時から午前8時までの間」と定めています。
つまり、社会通念上は午後9時を過ぎたら深夜で午前8時になるまでは早朝と認識されているんだと言えますね。
先日、夜9時をだいぶ回った頃に登録されていない電話番号からガラケーに着信がありました。正確には21:20。
誰かと思って出てみると、ヤフオクでトーンアームというオーディオ部品を35500円で落札した人物です。
大分県在住の、 自称オークション歴10年のオーディオマニア。
要約すれば、商品ページと違う物が届いたがどうしてくれるんだ⁉︎ というクレームです。曰く、
「重りもケーブルもないボロボロのパイプだけが来た」
「汚れたティッシュペーパーとか小汚い物が色々詰め込んであった」
「違う物と誤発送されているのではないか?」
「ちゃんと確認しているのか?」
超美品の動作品に発送から10日間の初期動作保証を付けての出品です。
自称オーディオマニアの言う通りなら大問題ですが、自店商品ではなく委託品の代理出品ですから一存で返品・返金を受ける訳にはいきません。
とにかく、物流倉庫や委託主に確認を取るから1〜2日時間をください、と伝えます。
これ、ケンカ腰の対応にならないようにするためのルーティーンなんですが、お気に召さないらしく即決を要求してきます。
「着払いで送り返すから、とにかく一遍見ろ」
と言って来ました。
受け取ったらねぇ、ダメなんですよ。うっかりOKしてしまうと、どんな物が送られて来ても返品を受け付けた事になります。相手に返金請求権が発生してしまうんですよ。
問題があるようなら運送会社に回収させるから、とにかく時間をください、と言うと、
「運送会社は関係ないだろう!」
と言って来ました。
σ^_^;には、半分怒鳴っているように聞こえました。
頑として要求に応じないでいると、
「とにかく明日電話をください。」
と言って電話を切りました。
取り急ぎ委託主へ電話を入れます。残業帰りらしい委託主が電話に出たので、深夜の電話を詫びて事情を説明し、念のために確認してもらいます。
梱包はうちの物流倉庫で行ってますが、委託主が持って帰って発送しているので、σ^_^;のところにあるはずはありません。
もちろん、委託主のところにも残っているはずがありません。
「掏り替え返品詐欺を狙っているんじゃないの?」
「だよねー。」
という事で、該当する品物は出品者サイドには残っていないので間違いなく商品ページの品物が発送されている事や、掏り替え返品詐欺の疑いがあるのでブラックリスト登録と着信拒否を行うことを取引ナビから送信して床に就いた頃には日付が変わって2時間程過ぎていました。
着信拒否してあるので気付きませんでしたが、翌朝5:45に2回この自称オーディオマニアから着信がありました。ヤフオクの取引ナビを確認すると、同じくらいの時刻にメッセージが入っています。
どんなメッセージだったかは次回以降にお話するとして、深夜とか早朝の定義って何時でしたでしょうか?
21:20は立派な深夜、5:45はまごう事なき早朝です。
社会通念をご存知ないんでしょうか? この自称オーディオマニア。
後にこの人物、いろんなところで
「深夜に電話をしたつもりはない」とか
「あまりに中味がひどくてビックリして電話してしまった」とかのたまってます。
追跡番号で確認すると、自称オーディオマニアから電話があった日の21:19に配達完了した事になっています。
配達完了は配達員が伝票のバーコードを端末で読みとって受け取り処理した段階で登録されるはずです。
多少誤差はあるとしても、21:19に受け取り21:20に電話して来るってなんでしょう?
自称オーディオマニアの言葉を額面通りに受け取る訳にはいきません。明らかに深夜・早朝を狙っています。
目的は、正常な判断力を失わせるとか、面倒だから受け入れてしまおうと思わせるとかでしょう。
ちなみに冒頭の貸金業法による取り立ての制限。個人間の貸し借りには適用されませんが、制限を受けないからといってもやって良い事だとは思いませんけどね?
σ^_^;