大騒動!?
「ねぇ、聞いた?エミリア王女とウラリス皇女が決闘するらしいわよ!」
「「「うそ〜!」」」
どこから漏れたのか、学園ではエミリアとウラリスと決闘の話で持ちきりだ。女は情報網が広くて、怖いと思う。
王女と皇女の決闘。一生に一度しか見れない対決。教室では、どっちが勝つかと討論していた。
エミリア派、ウラリス派が対立している。貴族の女生徒はウラリス派に。平民出身の女生徒ははエミリア派だ。
ウラリス派は帝国との太いパイプが欲しいが故に、ウラリスを支持。
一方で、エミリア派はウラリスを懲らしめて欲しいが故に、エミリアを支持している。
数的には、エミリア派が圧倒的だ。だが、力はウラリス派の方が上だ。
男子たちはというと……
「はーい、特等席のチケットは3000ペガ。普通席は1500だよ!」
「特等席を、5枚くれ!」
席チケットを販売していた。中には、どちらが勝つかギャンブル形式で掛けねいるものもいた。
教室が、決闘騒ぎで騒いでる中……
「何事だ!」
教室があまりにも騒がしかった為に、エミリアがドアを勢いよく開けた。
教室の空気は一瞬にして、静かになった。なにやら、女子たちが対立しているように見える。男子たちは、相変わらず馬鹿なことをしているようだった。
全員が、私の方へと視線をかえる。私の顔に何かついてるのか?
顔に何かないか触っていると……
「聞いたよ、エミリア!」
エリスが、息を切らしながら私に迫ってきた。
「ウラリスと決闘するって本当!?」
いったい、どこから漏れたんだろうか?あそこにいたのは、私を含め、3人しかいない。レインカ先生はありえないし、あの怪我人もありえない。
そうなると、ウラリスだろうか。あいつのことだ。きっとクラス中に自慢したのだろうか
「エミリアとウラリスが、男を取り合って決闘するって噂よ!」
「!?なわけあるかーー!!」
なんで私が、得体の知れない男と結婚しなきゃいけないのか!……ま、顔はそんなに悪くはないが……
「とにかく!決闘の話は本当だ。」
どっから話がこうなったのかはわからないが、親友である、エリスには真実を伝えておいた。
「成る程、前途多難だね。」
「ああ、全くだ。」
真実はいつも一つ。
「だけど、その怪我人もウラリスに目をつけられちゃーかわいそうだもんね。」
「あれは、事故だ。誰のせいでもない。」
「確かに。でも、私としてはエミリアとウラリスの決闘を止めてくれたから、よかったんだけど。」
ウラリスの面倒くさい性格のせいで決闘することになってしまった。
「エミリアの事だもの。必ず勝つと信じてる。私が、一番エミリアを知ってるんだから!」
その言葉に私は、覚悟を決めた。必ず勝って、努力が報われることを証明させる為にも。そして、それが王国の為にもだ。
「とりあえず、まだ授業が残っている。席に着こう。」
「うん!そうだね。」
私は席に着く。
もしかしたら負けるかもしれない。ここまでの努力が無駄になってしまうかもしれない。だけど、一国の王女として、将来は民を導くことになる。私が、逃げるわけにはいかないのだ。
決闘まで、あと3時間。果たしてどうなるだろうか?