登場人物紹介
第四章までの人物紹介まとめです。本編に出ていないちょっとした情報も。
第四章までのネタバレを含みます。
読まずとも支障はありません。
佐和
日本人。社会人生活二年目のごく平均的な性格をした女性。本来異世界の救世主を導くはずだった妹海音が自分を庇って命を落としてしまう。彼女を救うために海音がなるはずだった湖の乙女ニムエの代行者として創世の魔術師マーリンと伝説のアーサー王を導き、その運命を完結させた報酬として何でも一つ願いが叶えられる力で海音を生き返らせる事を誓う。
甘いものが大好物。普段は大人しく、TPOをわきまえた行動を取るが、ぶちぎれると男勝りな言葉になる。
マーリン
異世界のカーマ―ゼンという農村出身の青年。以前はミルディンという名を名乗っていた。
幼い頃から魔法が使え、他人との違い、己の生まれた意味に悩み苦しんでいた。
親に捨てられた自分を唯一迎え入れてくれた孤児院の院長先生と幼馴染を魔術師の弾圧によって亡くした。
幼馴染の遺言を叶えるために生まれや失敗に関わらず誰もが幸せになれる国を目指し、創世の魔術師としてアーサー王を導こうと努めている。
正確はかなり正直で真っ直ぐな青年。表情が表に出づらい。生まれて初めて自分を必要としてくれた佐和に特別な感情を抱いているが、その感情がどのような種類のものなのかはわかっていない。
アーサー・ペンドラゴン
アルビオン王国の王子。高慢でわがままで不遜。しかし、誰よりも民に心を砕いており王子としての素質はマーリンも認めている。
出生の事情から魔術師を忌み嫌っており、魔法と聞くと我を失くしていたが、少しずつ回復しつつある。
最近の悩みは従者の片方が見ていて、じれったい事。
ケイ・エクター
アーサーが幼い頃預けられていたエクター家の長子でアーサーの義兄弟。またアーサーの第一の騎士。宮廷一のお調子者と呼ばれるような飄々とした性格でいつも絶えずへらへらとした笑顔を浮かべている。
ウーサー・ペンドラゴン
アーサーの父親。現国王。頑固で他人に意見される事を極端に嫌う。昔、魔術師に頼り、無理矢理イグレーヌを后にした事件のせいで、イグレーヌや諸侯に反発され、以来責任を転嫁するように魔術師を徹底的に弾圧している。
イグレーヌ・ペンドラゴン
ウーサーの妻でアーサーの母。魔術師が即死刑される世を嘆き、ウーサーには内密で魔術師の保護施設を運営している。ウーサーを呪った魔術師の呪が誤ってかかってしまい、不老の身体を手に入れたが、一切の感覚が死に絶えてしまった。普段は王宮の離塔で療養している。
ボードウィン卿
ウーサーの左腕と呼ばれているウーサー古参の騎士。医術に秀でており、古い魔法の知識にも精通している。
カンペネット卿
ウーサーの騎士。次の王位を狙っていたが、アーサーが王宮に戻ってきた事でその野望が遠のき、アーサーに様々な嫌がらせを影で仕掛けている。
モルガン・ル・フェイ
ウーサーを憎み、命を狙う魔女。マーリンの生き血を求めたり、湖の乙女である佐和を殺そうとしたり、キャメロットで起こる様々な事件の影で暗躍している。その目的は謎に包まれている。