2人の妃殿下様の苦労
「なんか、似たようなことで苦労してませんか?」
「ええ、私もそう思います」
美しい二人が並ぶと、絵画的。周りの人間はうっとりとする。現在、国際会議中にて2人の美女はティータイムの真っ最中。国際会議には、夫である国王たちが話し合いをしている。
「サリアナ様、スコーンは如何ですか?」
「うん、いただくわ。アリシア、リリシャンヌ様の分も頂戴」
「あら、私にも?」
ふわり、リリシャンヌ様は笑う。サリアナは、『かなり、可愛い!愛でたい!』という、衝動にかられるが落ち着かせる。
「お母様、お母様!スコーン、僕め食べたいです」
綺麗な顔の男の子、彼はリリシャンヌにそう告げる。
「どうぞ、アリシアはスコーンが得意なの。いっぱいつくってるから、うちの子たちと食べて?」
そういうサリアナの後方から、アリシアと共にきたのは5人のサリアナの子どもたち。
「お母様、遊んできますわ!」
屈託のない笑みで、あの王太子様、現国王に似通ったサリアナの娘は言う。
「そうね、皆の面倒を見てちょうだい」
****
そして、冒頭に分かり合ったのは子どもの数。ひとりの妃が、5人も子を産むのは珍しい。サリアナはそう思っていたが、上には上がいた。リリシャンヌ様は、7人も子を産んでいた。しかし、美貌は衰えていない!しかも、今現在お腹には8人目がいるという…私も言えない…6人目がいる。
3個年上のリリシャンヌ様と、サリアナの境遇は似ている。最初は愛してなかった殿下にはいつの間にか翻されていて愛していたりとか…夜がハードだとか…子どもたちとか。
「リリシャンヌ様も、苦労してますね」
「サリアナ様も」
ふふふふ、笑ってティータイム。
もう少しだけ、この平和なティータイムを楽しみたい所だ。
.




