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意味不明男よ、さようなら。

「…んで…。」

「あぁ?」

「なんで、浮気しといて俺の女とか言うの!?」

「…。」

「意味わかんない!意味わかんないよ!」

「…それさ…やきもち?」


///


「そうよ!私があんたに言う最後の気持ち!

 浮気されて嫌だったわよ!

 だから…もういい!」

「は?」

「別れよ。もう疲れた。

 浮気になれるなんておかしい。」

「…なれる?」

「もう、あんたが浮気しても涙だって出ない。

 無理なの。さよなら。」



そう言って、私は路地裏からはしりだした。


「待てよ!」って声は聞こえたけど、

それは、もうずっとあとだったし、追いかけてくるわけでもなかった。


しょせん、私達はその程度。


これで、もう終わったの。もう…。すべて終わった。

このことを1番に報告するのは明日香。


メールして、いっぱいメールが返ってきて…。

明日香はやっぱりいい親友。



けど、なくなって気付くものってあると思う。

浮気されても出なかった涙が今…大量に出る。


好きだった、大好きだった、ありがとう、廉。 

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