7/14
意味不明男よ、さようなら。
「…んで…。」
「あぁ?」
「なんで、浮気しといて俺の女とか言うの!?」
「…。」
「意味わかんない!意味わかんないよ!」
「…それさ…やきもち?」
///
「そうよ!私があんたに言う最後の気持ち!
浮気されて嫌だったわよ!
だから…もういい!」
「は?」
「別れよ。もう疲れた。
浮気になれるなんておかしい。」
「…なれる?」
「もう、あんたが浮気しても涙だって出ない。
無理なの。さよなら。」
そう言って、私は路地裏からはしりだした。
「待てよ!」って声は聞こえたけど、
それは、もうずっとあとだったし、追いかけてくるわけでもなかった。
しょせん、私達はその程度。
これで、もう終わったの。もう…。すべて終わった。
このことを1番に報告するのは明日香。
メールして、いっぱいメールが返ってきて…。
明日香はやっぱりいい親友。
けど、なくなって気付くものってあると思う。
浮気されても出なかった涙が今…大量に出る。
好きだった、大好きだった、ありがとう、廉。