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!!!
理央side
それを聞いた瞬間、昨日もう出つくした涙がとめどなくあふれる。
静かに泣いた。
「ごめん、理央。
俺、お前が俺のこと好きなのが分かんなくて…。
嫉妬してほしかったんだ。馬鹿だろ?」
「…。」
「けど、本当に好きなのはお前だけだから。
なぁ、もう1回廉って呼んで?
付き合わなくていい。今後は大塚君でいい。
最後に…廉って呼んでほしい。」
最後なんて言わないで。
何度でも呼ぶ、一生呼ぶ。
「れ、廉…。廉、廉、廉、廉、廉ーーー!!!」
「ありが
たぶん、廉は「ありがとう」って言おうとしたんだと思う。
けど、私はその声をさえぎった。
廉にだきついたから。
「廉…好き!まだ、好きだよ!最後じゃないよ。ずっと廉って呼ぶ!」
すると、廉は私を抱きしめ返して
「理央!理央、理央、理央!」
っと言った。
「好きだよ…。」
「ん、俺も。」
そして、私達は初めてのキスをかわした。
また涙が出てきたけど、今までと違う涙だった。