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大塚君?廉?
理央side
いきなり大塚君に手をひかれ、連れてこられた空き教室。
「で、何。」
あえて、冷たく聞く。
すると、大塚君はさみしそうな顔をした。
やめて、そんな顔しないで。期待しちゃうから。
「俺のこと、嫌いになっちゃった?」
なんで、そんなこと聞くの?好きだよ…。
けど、もうそんなこと言えない…。
「…。大塚君は何が言いたいの?」
あえて質問にはこたえなかった。
「…。」大塚君は何も言わない。
「大塚君!」そう、私が言うと-
-ダンッ-
私は壁に押し付けられた。あの日されたこと。
「おい、廉って呼べよ。」
「へ?」
「何が大塚君だよ、俺は廉だよ。」
「もう、他人でしょ?大塚君だよ。」
「…お…れる気…ねぇ。」
「え?」
「俺は分かれる気ねぇっつってんだよ!」
「はぁ!?」
「俺は…まだお前が好きなんだよ!好きでたまらねぇんだよ!」