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第6章 弁慶がチンギス・ハンになった可能性
義経説話では弁慶が忠義を果たした後も平泉周辺に逃れたとされ、後に再起を図ったとも伝わる。弁慶の伝承に見える北方渡航説と、チンギス・ハン即位以前のテムジンと一門の秘匿的な移動は重なる。
弁慶が実は偽装した義経一行の生き残りであり、のちにモンゴル高原でテムジン自身もしくははその軍事戦略の相談役となったとする仮説は、史料的裏付けこそ薄いものの、文化的記憶として消え残る面を示す。この仮説によれば、弁慶こそがモンゴル帝国初期の知恵袋として側近に加わり、ハン即位に貢献した可能性がある。




