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第4章 「元=源」の言葉と世界通貨の基軸化
「元」という名称は、モンゴル帝国の中華王朝の国号として使われた。一方、日本の「源」は天皇系譜の平安朝貴族及び武家の棟梁を示す氏族名であり、源頼朝や源義経はその代表格である。この言語的偶合は、東西両文明の交差点として、貨幣文化にも影響を与えた。
現代のドルやユーロと並ぶ基軸通貨の一要素として、「元」の呼称の普及は、かつて「源」を中心に動いた権力構造の名残とも解釈できる。また、義経伝承に登場する「源氏銀」説話が、東北地方で銀鉱山開発と貨幣鋳造を行った逸話と重なり、モンゴル帝国のシルクロード貨幣流通網との繋がりを示唆する。




