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ないので書きました。小説初投稿。初めてなので読みにくいと思います。

一月の森は都会に飼い慣らされた身体から容赦なく温度を奪ってゆく。木の根に足を取られ転んだまま彼女は途方に暮れていた。久しぶりの帰省、親戚との口論の末に衝動的に飛び出し入った森で迷うことなど想定していなかった。このまま死ぬのだろうか……思いもしない己の最期への絶望で溢れる涙に視界が霞む。ひとしきり泣いた後、霞んだままに視界の端に先ほどまでなかったものが映った。目を擦り見えたものは、森の中、不自然なほどに汚れひとつない真っ白な足袋。恐る恐る視線を上げると一人の男がいた。着流しに胸まである長い髪を一部だけ括った男は静かにこちらを見おろしている。男の手が伸びてくることに気づいた彼女は自由の効かない四肢で後ずさりした。

「やめて、こないで」

消え入るような拒絶の声に男は目を見開いたかと思うと微笑み、彼女と目線を合わせるように屈んだ。月に照らされた男の顔はこの世のものと思えないほど美しく見えた。

「ごめんね、怖がらせるつもりはなかったんだ。」

優しい女性の声が夜の森に響いた。

「安心して、私は女だし君を傷つけたい訳じゃない。でも、こんな場所にずっといたら腹を空かせた動物にでも食い殺されかねない。動物ならまだいい、君のようなか弱い子を襲うもっと野蛮な輩がこの森にはいるんだから。だから今日は私のところに泊めてあげ。ほら、立てるかな。」

ボロボロになった彼女に目の前の麗人の手を払うような力は残されていなかった。







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