なにやってんの!?
父に聞いた話をちょこっと書いてみました。
短いです。
ある日の部活動――――
「倭田先輩遅いなぁ」
俺はそう呟いた。
俺は中村亮。どこにでもあるような普通の商業高校に通っている2年生だ。
小中とサッカーをやってきたため、高校でもサッカー部に入部した。
倭田先輩というのは、中学の時からの先輩で、それなりに仲良くさせてもらっている人だ。
先輩も同じサッカー部に所属している。
そんな先輩が来るのが遅くて心配になった。
「どうしたんだ?」
と、山下が声をかけてきた。
こいつは中学からの同級生で、先輩ともそれなりに付き合いがあったやつだ。同じサッカー部。
「あぁ、山下か。いや、倭田先輩が来るの遅いから少し心配になったんだ」
そう俺が言ったら、山下は衝撃的な一言をはなった。
「あー、先輩駅で俺の自転車盗んだから今自宅謹慎中なんだよ」
…は?
いやいや。え?まじで?
先輩は電車通学だった。だから自転車を使うことなんてないと思うのだが。
「いやー、ちゃんと自転車帰ってきてよかったわー」
えぇ…
「そーゆー事だからさ、大丈夫だよ」
なんでこいつ盗まれたのに平気な顔してんだ?
「早く練習行こうぜー!」
「お、おう」
…先輩、バカだなぁ。




