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詩集 <KAZU.NAGASAWA(長澤和弘)>

題名「薔薇の涙に」

作者: KAZU. NAGASAWA(長澤和弘)
掲載日:2020/04/03

今の世相の中で、色んな不安に飲み込まれないように、薔薇の美しさと、雫がまるで涙のように見える様を、詩にして皆さんに贈るものです。

          薔薇の涙に


 凛とした朝に 少し霧が流れ、私の肌に薄い自然の衣をまとわせました。

 私は悲しく、私は寂しい。

 ふと足を止めた薔薇園に、数々の種類や色、大きさ、そして香り立つ薔薇、薔薇、薔薇、---。

 薔薇は花の中のプリンセスです。

 みごとに咲き誇り、(とげ)の鋭さに驚かされて(たわむ)れ、人を魅了する。


 君にそこに咲く薔薇の花を贈ろう。今まで咲いていた薔薇を摘むのは僕。

 その薔薇は君のために咲いて、花弁をしおらせまいと、色褪せまいと一生懸命咲き続けます。

 薔薇は君のことが好きだから、君は何も(いと)うことはありません。


 霧が晴れ、庭の薔薇たちに一斉に日が当たり、キラキラ輝いています。優しく風が枝にそよぐと、(つゆ)が宝石のように散って、また光って落ちてゆきます。

 まるで薔薇が泣いて、涙をながしているように。

 でも、その涙は嬉しい涙か、それとも悲しい涙か私にはわかりません。

 ただ、薔薇は人が丹精込めて育ててあげないと、病気になったり枯れてしまったり、とても難しい花です。


 だから僕は、そんな薔薇のことが大好きです。君のために咲こうとする薔薇が好きだから贈ります。僕は思います。薔薇はきっと泣きます。まるで心を持っているよに。

 素敵な君と同じように涙します。


 私がもし薔薇ならあなたは摘み取りますか?


 わかりません。きっと僕は摘み取らないと思います。そのかわり一生懸命、薔薇を育てると思います。たとえ花が散っても、棘が痛くても丹精込めて育てると誓います。


 


            作者 KAZU. NAGASAWA

               

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