題名「薔薇の涙に」
今の世相の中で、色んな不安に飲み込まれないように、薔薇の美しさと、雫がまるで涙のように見える様を、詩にして皆さんに贈るものです。
薔薇の涙に
凛とした朝に 少し霧が流れ、私の肌に薄い自然の衣をまとわせました。
私は悲しく、私は寂しい。
ふと足を止めた薔薇園に、数々の種類や色、大きさ、そして香り立つ薔薇、薔薇、薔薇、---。
薔薇は花の中のプリンセスです。
みごとに咲き誇り、棘の鋭さに驚かされて戯れ、人を魅了する。
君にそこに咲く薔薇の花を贈ろう。今まで咲いていた薔薇を摘むのは僕。
その薔薇は君のために咲いて、花弁をしおらせまいと、色褪せまいと一生懸命咲き続けます。
薔薇は君のことが好きだから、君は何も厭うことはありません。
霧が晴れ、庭の薔薇たちに一斉に日が当たり、キラキラ輝いています。優しく風が枝にそよぐと、雫が宝石のように散って、また光って落ちてゆきます。
まるで薔薇が泣いて、涙をながしているように。
でも、その涙は嬉しい涙か、それとも悲しい涙か私にはわかりません。
ただ、薔薇は人が丹精込めて育ててあげないと、病気になったり枯れてしまったり、とても難しい花です。
だから僕は、そんな薔薇のことが大好きです。君のために咲こうとする薔薇が好きだから贈ります。僕は思います。薔薇はきっと泣きます。まるで心を持っているよに。
素敵な君と同じように涙します。
私がもし薔薇ならあなたは摘み取りますか?
わかりません。きっと僕は摘み取らないと思います。そのかわり一生懸命、薔薇を育てると思います。たとえ花が散っても、棘が痛くても丹精込めて育てると誓います。
作者 KAZU. NAGASAWA




