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最終話 あの人が走りたかった世界

◾︎


数ヶ月後そこには全裸で元気に走り回っているドグラマグラ太郎がいました。


何枚服を着ても昼過ぎには大体みんな破れてしまいます。


今日も朝から全裸です。


雨にも負けず走っています。


風にも負けず走っています。


雪にも夏の暑さにも負けずに走っています。


季節に合わせた脂肪率と鍛えた身体で走りまわっています。


慾はたくさんあります。


あんまり怒らずだいたい笑顔です。


一日にポテチとコーラと少しの野菜を食べます。


あとはみんながくれるごはんをあんまりのこさずたべます。


あらゆること見聞きします。


よく考えます。


そしてよく何を考えていたのか忘れます。


北に喧嘩があれば俺も混ぜろと相撲に持ち込みます。


南に死にそうな人があれば一番良い死に場所かルルドの泉かの二択で選ばせます。


東に病気の子供があれば背中にのせて紐で固定して医者までダッシュします。


西に疲れたお母さんがあれば主に筋力でなんとかなる作業を手つだいます。


中央に合コンがあれば大阪猫と飛び入りで参加して作戦会議を荒らします。


日照りの時はよく水を汲んで一人バケツリレーを勝手にはじめます。


おじいちゃんおばあちゃんによくほめられて飴をもらいます。


お腹の空いた子にその飴を全部あげます。


王冠の宝石から綺麗な石を一つあげます。


女学生からやばい王様とよばれています。


みんなからは裸の王様とよばれています。


実務は優秀な大臣達に丸投げしています。


今日も王冠と破れた緋色のマントと安定の全裸で走りまわっています。


(全裸の王様の伝説とイーハトーヴの緋色のヒーローから)

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