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未来のために頑張るのもいいけど、ちょっと視界を広げて今を楽しんでみたらいかがでしょう?

私の将来の夢は、「動物のお医者さんになること」でした。


つまり、前は獣医師になりたいと思っていました。


もともと動物が好きだったこともありますが、中学1年生のときに子猫を保護したときにかなり強く「将来、獣医師になること」を望みました。


保護したのは、夏の21時ごろだったと思います。ずっとか細い鳴き声で一生懸命に鳴いてしっぽの先を怪我している、まだ毛がふわふわな小さい子でした。

動物病院は近くになかったのですぐに病院へ連れて行ってあげることができず、その日は、とりあえず小さめの段ボールの底にタオルを敷き詰めて、小皿にお水をいれて様子を見ました。

このときに、自分の無力さを思い知りました。見守ることしかできなかったんです。

ずっと泣き続けているのが気になり、何かしてあげたいのに、知識が無いため、どうすればよいかわからなくて、その日は全く眠れませんでした。

翌朝、すぐに病院へ連れて行きました。


ええ。彼女、おなかが空いていて鳴いていたみたいです……。

ごめんよ、テンパっちゃって。普通に考えればその可能性は十分思いついたよな……。

今、膝の上にいるので謝っておきます。

ごめんね。お詫びは缶詰かチュールでいい?

……寝てました。






はい、ここでひとつ!! 問題が発生しました!! グレートすぎるクリティカルなイシューです!!


私、実は、「動物は好きなんですけど、生物という学問にどうしても面白さといいますか、感動を見いだせない系女子」だったんです。(生物屋さんの方、気分を害したらすみません……!)


獣医師になるには、受験というか、それから先でも必須な学問です。そりゃ、動物も生物ですから。笑


そうです。理系の人間は、理系の科目のすべてが大好きだと思ったら大間違いなんですよ。


私、いまでは物理は好きですけど、数学はそんなでもありません。


ちなみに、数学と物理は似てる、なんてよく言われますけど、絶対そんなことありませんから!!


数学好きな人はあれじゃないですか、

「(自室にて)やっべ、なにこの方程式!! 美しすぎる!! こっちの証明もエレガント!! とりあえず、どっちも大好きだよ!!!!!!」

「(海が見えるおしゃれな高級レストランにて)もっと君を知りたいんだよ。でも、ミステリアスなところも好きさ……。僕は、もう君に夢中なんだ。本気さ。…………実は……聞いてほしいことがあるんだ。

君を……愛してるよ、ナビエストークス方程式……。今この瞬間から、私の人生を君に捧げよう……」

みたいな変態さん方でしょ? あ、ディスっているわけではないです。


物理は、なんか……こう……

「ん? あー、ね。現象とかどうなってんのか知りたいよねー。え、表し方? どーうしよっかねー……。英語でやんの? めんどくさ。それなら、ロシア語? えー、それもめんどいって。イタリ…(中略)…。数字? あー、数字ね。それなら、まだマシかもねー。うん。じゃあ、そーしよっかぁ。ねー、テキトーすぎだねーwwwwww まー、いっかーぁ、あははー」

みたいなノリ。あ、ディスっているわけではないです。


ほら、数字を扱ってるだけ。全くちがうでしょう??


同じ科目の中でも、例えば私だったら、化学だったら無機化学は見た瞬間に思考停止しますが有機化学は頭狂ってるくらい得意ですし、生物だってオタク並みの知識がありますが、面白いと思えるのは免疫やDNA関係くらいで……。みたいな。


理系って、こんな感じです。おそらく、メイビー、プロバブリー……。




上記のことをまとめますと、

小さい頃からの夢って、成長すると「そうじゃない……!!」ってなっちゃうことがあるんですよー

ってことです。


まあ、仕方ないことだとは思いますよ。


幼稚園生や小学生に限らず、この世にある仕事。私たち全部は知りませんから。


それでも、子どものころは絶対に大人に「将来は何になりたい?」って聞かれます。


そして、「○○になりたい!」と言わせてしまうんです。◯◯は大抵、職業の名前です。


この小さい頃の何気ない「○○になりたい!」っていうのは、結構進路に影響を及ぼします。


○○に入れられる職業をほとんど知らないのに、声に出して表現してしまう。


小さい頃にああなりたい、こうなりたい……と夢見るのは十二分に必要だと思います。


しかし、表現してしまうと、無意識化にあったはずの想いを意識的に認識してしまうこととなります。


そうなると、成長していくにつれて様々なことを知っていくのにもかかわらず、その知っていく路線は「○○になりたい!」に引っ張られてしまうと思うんです。


そう考えると、私の「動物のお医者さんになりたい!」は、まさにその罠に掛かってしまっていたんです。


実際、中学時代は他の科目そっちのけで生物ばかり勉強して、生物の成績で一喜一憂してました。


面白くないな……と思ってしまっても、

 将来は獣医さんになる

→受験とかよくわからないけど、この科目は必要だろう

→それなら、この分野も頑張らないと……

と。当時は、このスパイラルから抜け出せませんでした。

(それを変えてくれたのが、物理学でした。ありがとう、物理さん! その話は、また今度。長くなっちゃいますからね。)






小さい頃の「○○になりたい!」を叶えた方々は本当に素晴らしく、尊敬しております。


夢を現実にするために、計り知れない努力をなさったということですから。


彼らを否定したいのでは、全くありません。(もちろん、数学好きや生物好きの方々をディスっているわけでもないです。)


ただ、人には、得意不得意や相性があります。


勉強だけでなくスポーツや趣味も、別のことをやってみると、それは、本当はすごく楽しめたり、もっと面白いと思えたりするかもしれない。


そして、一つのことにとらわれ続けていると、いつのまにかその機会を失っているかもしれない。


今この瞬間、自分は、

何をしたいのか、何者になりたいのか、何を頑張れるのか、何を頑張りたいのか……。


その動力源の根底となるのは、いつでも、どんなことに対しても

「感動」「好き」「面白い」「楽しい」

この4つ以外には存在しえないと思います。






結論は題名の通りですね。ありきたりですけど、「今」は“今”しかありませんから。


獣医師さんは、今の私にとっても、かっこよくて優しくて、すごい存在です。それは、動物が好きだから、というのと同じくらい幼い私の将来の夢を擁護する理由でした。

その当時から変わったことと言えば、

私は、命を育てているものとして最低限の知識を持ち、マナーは守ることにして、獣医師さんになるのではなく、頼ることにしました。

ということでしょうかね。


はい、宣言通りになかなか真面目なお話でございました。

それでは、おいしいご飯を食べてきたいと思います。それでは、カチリ!

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