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現代日本で異世界生活!? 〜歴史が違って何が何やら〜  作者: 生徒会長☆田中
第1章 異世界学園序章
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第十九刀  ほとんど対話ですまします ~解放日記3・中二病じゃないですよ~

女の子を泣かした正也さん。

どうなるんでしょ(笑)

どうぞ。

その後

撫子、優月も泣いてしまった。泣くのはいいけどいっぺんに泣かれるとさすがに困るな…

俺はあたふたしながら三人を抱える。そして一人ずつ落ち着かせる。が、まあ一向に泣き止まない。

とにかく、誰かヘルプミー!!


さらにその後

やっと収まった…。と思うともう5時過ぎてたよ!!晩飯作らないと…。あーでも、こいつらの面倒も見なきゃ…。

「少し、待っててくれ。トイレに行ってくる。」

と、いい萌たちの部屋に向かう(実際、二時間ほど我慢してたから行きたいけどそれよりもこっちが重要だ。)

「萌、いるか?」

「ちょっと待って。今開けるからー、ってうわぁーーー」

ドンっと段ボールが落ちる鈍い音が響く。俺は思わず扉を開けてしまう。半分開けて気づいたけどこれってよくないことのフラグじゃね?と…

まあ、案の定フラグだったわけですよ、こんちくしょー!!

開けると段ボール箱が床に落ちていて萌が響の上に乗っかっていた。…なぜか下着一枚で…

そのうえどうこけたらそんな態勢になるんだと突っ込みたい!響の服をまあなんだそのめくってる。もっと詳しく言えば、顔が服に潜り込んでいる。

「……(パクパク)」

響は声を出そうとしてるが出てないね。それとゆっくりと腕を上げて俺を指さしてくる…

やらかしたな。こういう時は…

膝をつき頭を地面につける。いわゆる土下座だ。ラノベの主人公たちはハプニングを起こした後フリーズしてしまうからひどい目に合う。だから、女性側がフリーズから溶ける前にこちらが動けばフラグは折れるはず。せいぜい顔面パンチで済むはずだ。(まあ結局覗いてしまったことには変わりないからな。)

「すまん、響。すごい音がしたから少し焦ってしまったんだ。」

と、そこに萌が起きてくる。

「イタタタ。ごめん、響。足がもつれちゃってってどうしたの顔真っ赤にして。さては私におっ〇いダイブされてか?もしかしてこっち?」

とか、にやにやしながら言ってるぞ。頭大丈夫か?もともとこんなんだったけどさらに拍車がかかってるんじゃないか?

というか、俺いること忘れてません?あと顔が赤い原因俺がいるからなんだけどな。

「おい、萌。なんで服着てないんだよ!このあほが!体冷えるぞ、まったく。」

「あー正也女子の許可なく部屋を覗いたー。ダメなんだよ、許可はちゃんと取らなきゃ。」

「あのな…一応俺は心配して入ってきたんだ。ったく心配して損したぞ。」

まあ、それはそうと本題に入ろう。

「萌、今日晩飯頼んでいいか?子供たちの件で学校に聞きたいことができたんだ。」

「いいよ。貸し一でよろしく。」

「ありがとう。響もすまなかったな。後日二人になんか買ってくるよ。」

コクっと響は頷いた

そう言って俺は部屋を出ていくと後ろから

「正也ー、あんまり女の子泣かすんじゃないわよー。隣だからまあまあ聞こえてたよ泣き声。」

あんな大声だと隣にも聞こえるわな。


トイレ行った後俺は自室に戻ってきた。

「さてと、鈴谷、撫子、優月。ちょっとついてきてくれ。」

俺は三人を連れて倉庫のほうに行く。相変わらず少し埃っぽい。元々は客室用の離れだったらしいその館は今や倉庫となっていた。(前にいた人たちの物が結構残っていた。)倉庫の中は主に服と家具だった。

なぜか女物が多かった。

この一カ月、休みの日には家の掃除をしていて特に倉庫に関しては使えそうなものがたくさんあったため重点的に掃除をしたのだ。実際、倉庫はこの埃っぽいにおいを除けばきれいになっている。(家のほうは一階全体と、二階の半分は使用可能な状態にしているがまだ三階と四階と庭の手入れは済んでいない。)

「ここには服がいっぱいあるから好きなのを選んでいいぞ。一応今日と明日、明後日くらいの分を選んどけ。後々またここに来るから。それとここは俺たちといるとき以外は来ちゃだめだぞ。」

「なんで…ダメなんですか?」

珍しく撫子がしゃべる。

「なんでってもな…どう説明したもんかね。」

と悩んでいると目の前の鈴谷に目が留まる。おっ、いいアイデアが…

「鈴谷、一つ頼まれてくれるか?」

「お兄さんのためならいいよ。でも、今からはちょっと心の準備が…」

「お前まで萌みたいなこというなよな。それでなくてもそんなのが二人いるんだからな。そんで本題は俺のイメージを送るからそれをこいつらに教えてくれないか?」

「うーん、イメージを受け取るのはできるけど渡すことはできるのかな?やったことないからわかんないや。」

「それなら俺の霊力を使って鈴谷の能力をブーストできないか?鈴谷の能力は俺の見立てだと魔法、それも禁架が使用制限しているもの以外のものだと思う。鈴谷が思い通りに心を見たり見なかったりするのは霊力を操作できているからだと思う。現に今は一般人レベルの霊力しか感じないが覗こうとしたときは微かにだけど霊力が上がった。確証はないけどやってみようと思うんだけど。」

「いいわよ。でも、今は服を選ばせて。」

「というわけだ撫子。部屋に帰ったら教えてやる。今は服を選べよ。これからお前たちにいろいろ買ってやるからな。まあ流石に高級品とかは無理だけど服の十着や二十着なら買ってやる。」

と胸を叩く。まあ、後々後悔したんだけどね…。女子の買い物時間は長いわ…。


正也たちの部屋

「それじゃあ実験始めるぞー!」

「「「おー。」」」

みんな大好き楽しい実験の始まりだよ。

実験内容は俺の霊力を使って鈴谷の能力が向上するかという実験だ。

まずは霊力を鈴谷に渡すところからだけど…

「どうやってわたすの?」

そう、そこが問題なんだ。

「とりあえず手でも握ってみるか。」

そういって手を握って霊力を鈴谷を握っている右手に込める。が、霊力は俺の周りにしか纏えていない。接触面積が足らないのかもと、鈴谷に言われたためハグしてみるけどダメ。…etc

「うーん、どうすればいいんだろう。」

「誰か、そういうのに詳しい人お兄さんの知り合いに居ないの?」

ベッドに倒れた俺の隣に座りながら言ってくる鈴谷。優月も撫子も案は出してくれているがどれも失敗。

「詳しいやつな…、いるけどあの変態爺とは関わりたくねーし…琵琶子に聞いてもいいがあいつは感覚派だから教えるの下手だし…。」

住吉のじじ…もとい先生は物の怪の研究をしているから異世界の俺たち(というか俺)に興味があり一度研究に付き合ったけどまあトラウマだわ。あの機械に入れられていろいろされるとか…(がくがくブルブル)

「お兄ちゃん大丈夫?」

と俺がトラウマを思い出して顔色が悪かったのか優月が心配してくれる。

「ああ、すまん。ちょっとトラウマを思い出してしまってな。」

それより誰か霊力をよく知ってるやつか…

「あっ、一人というか一匹いる。」

俺の中にな。

「ちょっと会ってくるから少し時間をくれ。」

三人にそう言って俺は目を閉じる。その瞬間3人はキョトンとしていた。


???

「よう、もう一人の俺。」

一応弁明しとくぞ。俺は中二病とかでは決してない!

ここは俺が自分の中に作り出した霊力でできた空間だ。ここは三次元空間で、人によっては四次元つまりこの空間の時間軸すら操るらしい。

『なんだ、奏者あるじよ。わしは眠いんだ。まだ、夕方だろ?お前らにとっては明朝に当たるんだ。』

「はいはい、その説明何回目だよ。いい加減飽きたぞ。もっと別のレパートリー増やせ。」

『うるさい。ほっとけ。それより本題に入れ。さっきも言ったがわしは…』

「眠いんだろ。わかってる。じゃ、早速だが人に霊力を渡すことはできるのか?」

『また面倒なことをしようとしとるの。その問いだができんことはないが条件があるぞ。』

今俺が話をしているのは俺の相棒である纏雷獣。

ほとんど、というか皆全然わからないだろう。

対物の怪用の訓練を受けている俺たちは物の怪討伐部隊と呼ばれ魔法の使用、自衛隊レベルの権限を持っている。討伐者は武器として霊力を使って刀を作り出すことができる。見た目は刀だが自分の魂を転写し刀の形にしているので刀にはもう一人の自分(魂)が存在する。なぜ最初に現れる武器が方なのかはわからないが、禁架ではこの刀のことを「契桜刀」という。契桜刀にはそれぞれ名前があり、その名前を呼ぶことで本来の形に変形する。俺の場合黒い両刃剣とグレーで真ん中に宝石のついた盾だ。そして、魂があるということは当然人格があるということで…

『しかし、毎度毎度夕方なんぞに訓練やら質問やらしおって。こちとら寝起きだぞ!』

という感じで俺の中に住み着いていると…

夜中とかたまにスゲーうるさいんだよな、こいつ。まあ、夜行性らしいし。

というか魂を転写してるはずなのに姿かたちが全く違う。

纏雷獣は妖怪麒麟と瓜二つなんだよな。(知らない人は水〇しげるさんの妖怪辞典調べてください。)

「それでその条件ってのは何だ?」

こんな態度されてるとこっちもそんな態度になるよ。

『そうだそうだ。本題を忘れてたわい。』

おいこら、今度こそお前を扱き使うぞ!

『まず最初の条件は波長、次に接触、最後に共鳴。波長っつうのは霊力の波長で相性がある。霊力の波長はある程度努力で何とかなるけど何ともならん時もある。お前が今霊力を渡そうとしている鈴谷って女は俺の見た感じではお前とそこまで相性は悪くない。少しわしも手伝ってやるからすぐに解決するじゃろ。』

「やっぱり相性があったのか…。」

「まあな。それで次だが、接触はできるだけ肌をくっつけろ。」

はっ!?

『まあまあ、落ち着け。裸で抱き合う形が一番効率がいい。』

なぜだ!なぜみんな俺を犯罪者にしたがる!!

『でも、少しというか結構効率は落ちるが服着たままでも大丈夫だな。』

おのれ、遊んでやがるなこいつ!

『最後の条件だが…』

おい、さっきの案件終わってねーぞ。

『渡す相手と霊力の波長が合うと共鳴しだすんだ。これは口よりも実際やったほうがいい。1回ここで解放してみな。』

そう言う纏雷獣の指示に従う。

『ワシと奏者は一心同体。霊力の波長は変えないでいい。あとはワシに触れ。』

俺は言われるがまま右手で纏雷獣の首に触れる。その途端キィィィーンというジェット機のエンジン音より高い音が頭に響く。

『これが共鳴。ただしワシと奏者だからここまで共鳴したが普通はあまり響かん。だいたい演算の邪魔にはならない程度の音、と思えばいいじゃろ。』

「頭痛てぇー。まずこうなること言っとけよな。まあ本番はましならいいんだ。」

『あとここには奏者が精神のみで存在してるからってのもある。霊力というのは精神力に左右されやすい。この音は霊力、つまり精神の共鳴だから音が直接響くんじゃ。』

「とにかく向こうではここまで大きく響くことは絶対にないんだな。」

『もちろん。』

「分かった。ありがとう、またなんかあったら呼ぶわ。」

『ワシにここまでさせたんじゃ。ミスって恥かくなよ。』

はいはい。わかりましたよ。

俺は肉体に精神を戻し起きるべく目を閉じる。


部屋

「お兄さーん、お兄さーん。大丈夫?」

「お兄ぃぃぃちゃーーーーん。」

「ま…さ…や…さん。ぐすっ。死なな…い…で…」

目を開くと三人が寄ってたかって俺の胸で泣いている。…何があったんですかね?

「…えっと。何してんだ?」

「「「うわっ!!」」」

人を幽霊みたいに扱うな!

「お兄さん、大丈夫なの。心臓止まってたけど…」

「えっ、嘘だろ?」

『前々からいうの忘れてたけどお前がこっちに来てるときは肉体から魂抜けてるから死んでるも同然だぞ。』

言うのおせーよ!!しかも、結構重要なことを!

「すまんな、お前ら。俺の知り合いに、まあテレパシーみたいな感じで連絡してたんだ。」

と、言い訳しておく。

「もう!本当に心配したのよ!」

「心配…した…の。」

三人は涙目で、というか優月は泣いてたな。涙の跡があるぞ。

「悪かった。今から大体のことは説明するから。鈴谷、手伝ってくれ。」

「…全部、洗いざらいはいてもらうわよ…」

ニタっとSっ気の混じったほほ笑みを見せられた。…やばいな、なんか変なフラグ立った気がする。

はい、最後の鈴谷の顔が見たいやつ~、Crap Your Hand!!






手を挙げたやつに告ぐ。精神科いった方がいいかも…



とか冗談はさておき、次回

「解放日記4」

最近、あとがきが雑になってきてるような気がするなー。

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