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現代日本で異世界生活!? 〜歴史が違って何が何やら〜  作者: 生徒会長☆田中
第1章 異世界学園序章
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第一四刀 委員会2〜訓練始めます〜

第一会議室

「改めてようこそ。」

爽やかな声で白木会長が言う。

「そんじゃ、あたいは帰るぜ。」

「少し待とうか、鮫島くん。ただ自己紹介して終わりだなんて僕は一言でも言ったかい?」

「チッ。わーたよ。」

不機嫌そうだがちゃんと椅子に戻る。あれっ?結構素直なのかな。

「桜谷さんは委員会見学のために今日のトレーニングには不参加。その他の人は今から第一体育館でトレーニングだ。じゃあ、まず桜谷くんは鮫島くんについて行って風紀委員会本部に。岩貞くん、田中くん、永山くん、八百万くんはそのままで。」

ようやく解放されると微笑を浮かべた鮫島先輩に会長が...

「新入生にしっかりと仕事の事言うようにね?」

笑顔で脅迫じみた声を出す。これには俺達全員が驚いた。こんな一面もあるんだな、と。

また、不機嫌そうな顔になり部屋を出ていく。それに萌もついていく。

「さてと、今から生徒会、生徒総会の説明をする。まあ、と言っても岩貞くんからほとんど聞いてるかもしれないけど。千林頼む。」

「はい。...えーと、まず生徒会...」

ここら辺はさっき泰氏に聞いたがもう1度しっかりと聞いておこう。

「最後に、月に二、三度学園に物の怪の討伐依頼が来ます。と言っても前線に出るのは年に一度程度です。そ…それと、そこまで強くはなく…あくまで卒業後の部隊入りのさい即戦力にする為です。現場に慣れさせようという上からの配慮、ですね。前線では…ないけど命をかける仕事なので奨学金が貰えます…。(ポッ)」

最後に恥じらいなのか顔が少し赤くなる。やっぱり人見知りだ。

「まあ、身も蓋も無い言い方だと給料だよ。」

「おい、壬生。自分の立場わきまえとけよ。今は責任ある立場だ。去年とは違う、ちゃんと覚えておけ。」

白木会長の下は壬生郎だけど皆言いにくいらしいので壬生という。ってことを泰氏がこっそり教えてくれる。

その白木会長は岩崎先輩からの忠告に頷く。そして、

「さてと、今日の議題は以上かな。質問ある?」

「おおありですよ。いきなり俺っち達よりランクが上の転入生ってどう考えても気に食わないね。」

それってただの妬みでは?

「こら、真。いらない事で後輩を困らせない!」

二年主席の早乙女先輩が椎名先輩の耳を引っ張る。

「ごめんね。真って頭ん中剣術のことばっかりだから...」

「大丈夫です。慣れてますから。」

「過去にそういう経験が?」

「まあ、色々と。」

「そうなの?ありがとうね。」

可愛いウィンクをされる。萌がいないはずなのに殺気が...(殺気の出どころは琵琶子でした。)


それから俺達は第一体育館に向かう。

部活の準備中だと思われる周りの皆は昨日までいなかった俺達一年生を見て驚いている。泰氏もトレーニングは今日かららしい。基礎が出来ていないと足でまといだからだという。

「なんかむず痒いな、周りの視線が...」

「仕方ないさ。普通は初めて霊力纏うのに半年以上、ランクDになるのにさらに一年以上かかるらしいからな。」

「この時期で一年生で生徒会の訓練参加は普通ありえないよな。」

「普通はね。」

まあ、当たり前だわな。2年がかりでランクDなのにいきなりランクBとランクCの新人がたくさん。周りも興味そそられるわな。


第一体育館内

白木会長が体育館の真ん中で仁王立ち。もちろん皆ピチピチの例の服だ。

俺達も着替えて整列する。

「全員揃ったね。それじゃあ始めよう。」

全員が顔つきが変わる。一斉に力を解放する。さすがと言うべきか全員スッと霊力を纏う。惜しむくらいはやはり力んで解放していることくらいだ。生徒会長はランクB、その他はランクCだとさっき自己紹介の時に聞いた。俺もうかうかしてられないと思い自然体になる。重心は体の芯に、肩は敵度に力を抜き、頭は冷静に、心は燃やす。自らの力を搾り取らず、垂れ流す。それを体に留めておくイメージ。

おおー、と歓声が沸く。

「綺麗。」「芸術。」「相手を威圧はしないが圧倒されるね。」

など先輩らが言う。

続いて他の3人も纏う。

「他の人も綺麗ね。先生たちにも劣らない。」

好評らしい。

全員白と黒の着物を着る。動きにくいのになぜ着物なんだろう?まあそのうちなれるだろうが...

「さてと、まずはウォーミングアップしてから連携訓練、個人訓練...」

訓練が始まった。物の怪と言うのは基本的に1人では倒せない、という事ではないが安全ではない。何事も1人より2人、2人より多人数のほうが効率よくものごとが運びやすい。

もっと言うと物の怪にも危険度のランクがあるがそれはおいおい話そう。

危険な仕事だから、学園と本部は多人数の部隊で物の怪を狩る。その術も長年研究されてきたらしい。が、やはり無駄が多い。生徒会長はこの学園の部隊の総指揮官でもあるため通常業務と並行はきついらしい。分担すればいいのに...今度言っておこう。


訓練後の正門

5月中頃のためあまり暗くはないが直に日が落ちる。

「あーー、疲れた。」

俺は盛大にため息をつく。周りの3人も同意する。最近の運動不足が効いたな。明日筋肉痛にならないよう風呂でストレッチでもするか、とか考えてると萌が顔に絆創膏を貼った状態でやってきた。

「萌、どうしたそれ?」

「いやー、階段で転んで...」

広人と俺は嘘をつくなと目で訴える。言い訳の仕方が古いんだよ。

「分かったよ。実は風紀委員会をしめてきちゃった。」

語尾にテヘペロとか付きそうな調子でとんでもないこと言ったぞ!面倒事持ってくんなー!

突然すみません3/15までおやすみいただきます。本職がラストスパートになるからなんですけど、いやー本当に辛いっすわ。


作者の話なんてどうでもいいですよね(笑)

さてここから少しネタバレ。今回生徒会訓練です。訓練内容は各人のご想像にお任せします。テレビとかで自衛隊の訓練見ましたけど凄いですね、本当に。ある程度あんな感じだと思ってください。後々詳しく書くかも...

さてさて最後に萌がしてきたこととは?

次回!

風紀委員会しめます〜萌の実力!?〜

です。女子の平手打ちって案外痛いですよ。

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