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バイト終わりの大学②
「なんかあったのか?」
不意に声をかけられた上木が驚きながら顔をあげると、そこには同じ学部の友人がいた。
「いやぁ、ちょっとバイト先でね。てか、三城こそ講義はどうしたんだ?まだ一限中だろ?」
「あぁ、あの授業なら途中で抜けたよ。授業の最初と最後だけいれば問題ないし。」
三城は得意気に言うが、よく講義を抜け出す彼はこれでも成績優秀なのが不思議でならない。
上木自身、どうせ高いお金を払うのだから、どうせなら講義にはなるべく出席した方がいいと思うタイプなのだが、三城は逆に要領よくやって人生の夏休みを謳歌したいと思うタイプなのである。




