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早朝バイト④
「あのっ…僕でよければしばらくの間早朝の時間帯入りますよ…?」
悩む円香の姿を見た上木は反射的に答えてしまった。
一方、円香の方は目を丸くして上木の方を見ながら、申し訳なさそうに言葉を紡ぐ。
「上木さん、ありがたいですけど、普段夜勤をしているのに大丈夫ですか?ほら、昼夜逆転すると身体もこわしやすいですし…。」
「その辺は大丈夫ですよ。もう少し稼ぎたいなって思っていたところなので。あんまり回数自体は入れないとは思いますが、週に1.2回くらいなら問題ないと思います。」
上木の言葉に円香は依然、申し訳なさそうだが当面の課題に付け焼き刃ではあるが解決できそうな雰囲気を感じ、ほんの少しだけ安堵の表情を浮かべる。
「わかりました。そしたら新しいバイトの人が見つかるまで少しお願いしてもいいですか?なるべく負担をかけないようにはするので!」
その日一番の笑顔で円香は答えた。




