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二学期予算配分

キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。


就業のチャイムと共に、教室の生徒たちは各々の時間になる。部活の準備をするもの、我先に帰宅をするもの、友達とおしゃべりするもの、勉強するものとさまざまだ。かと言う俺は、生徒会の仕事があるため、生徒会室に向かう支度をしている。


今日は、2学期の各部活動への予算配布なら関する大事な会議がある日だ。


3年生は、受験勉強のため引退しており、今は2年生主体の生徒会になっている。


かと言う俺も、生徒会では重役の副生徒会長だ。去年、立候補して無事当選したのだ。


俺は、教科書等の荷物を詰め終わり、教室を出て、生徒会室に向かった。


生徒会室は、1階の職員室の隣にあり、3階の端にある俺の教室からは意外と遠い。


生徒会下に着くと、書記の橘楓と会計係の篠原紅葉そして2人の1年生、秋田太陽、杉若菜はすでに席に着いていた。


俺は、2番目に遅いことになる。


「ごめん、ごめん。頑張って早く来たつもりだけど、教室から生徒会室が遠くて遅くなった。」

と、遅れていないと思うが形式上謝罪をしておく。


「いいんですよ。ほぼ誤差の範囲なんで。」

と、笑いながら太陽が言う。太陽は名前の通り明るいキャラをしている。


「それより、会長ですよ。きっと今日も遅いですよ。何やっているんですかね。」

と若菜が愚痴をこぼす。


「会長のことだから仕方ないよ。私たちはもう1年以上の付き合いだからもう慣れたかな。きっと、今日もどこかで油売っているよ。先に始めてよ。」と楓がいう。

楓は、ハキハキした性格で、皆んなから頼りにされており、また、顔も良いため以外にモテる。


「では、これより各部活動への予算配布について話合います。事前に会計の篠原が予算案を作って来て配ったと思うけど、事前に見てくれたかな。」

と俺が仕切る。


「事前に確認しましたが、特に私的には異論はないと思います。」と楓が言う。


一年生たちもそれに続いて頷いた。


「じゃあ、あとは会長に確認して決定だね。一応形式上会長の議決で決まるから、会長には話を倒しておかないとね。」


と、話がまとまったところで、ドアが開く音がした。

「ごめんごめん。遅くなった。校長先生に呼ばれてしまって。5分くらいの遅刻かな?」


「桜生徒会長!絶対嘘ですよね。毎回遅刻しているんで、嘘だとわかりますよ。てか、20分の遅刻です。」

と、太陽が諭す。


「あっちゃー!バレちゃったかぁ。次から気をつけまーす。」


「反省してないなぁ。」と俺が言う。


「ところで、二学期の各部活動への予算配布についてだけど、これでいこうと思うけど会長はどう思う?」

とさっき決めたことを会長に伝えると、会長は

「う〜ん!うちのサッカー部とテニス部弱いからもっと減らして、もう少し生徒会のお金に割り振っちゃおう!」


「いや、平等に分けたつもりだし、生徒会の予算を増やすと生徒に反感を買うためこのくらいが一番ですよ。」


「いいよいいよ!何か言われたら私がサッカー部とテニス部に説得するから。てか、生徒会にしっかりとお金をつけないと、この学校が回らないからね。お金が入れば、お菓子も買えるし会議がはかどるよ。うんうん!問題なし。」


「問題ありですよ。まぁ会長がそう言うならそれでいいですけど、責任は取ってくださいね。」

と俺がいう。


「わかった!わかった。私にかかればこんなのなんてことないよ。」


俺は思う。なんでこんな人を生徒会長にみんなが選んだのか。でも理由はわかる。会長、春野桜は非常に可愛いのだ。

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